今日はまず、次の証明を見てみてください
A=Bと定義します
この式を変形していきます
A=B
A×B=B×B ←両辺にBを掛ける
A×B-A×A=B×B-A×A ←両辺からA×Aを引く
(B-A)×A=(B-A)×(B+A) ←因数分解
A=B+A ←両辺を(B-A)で割る
A=A+A ←A=Bより
A=2A
1=2 ←両辺Aで割る
いかがでしょうか?
中学生でも十分理解できる式変形のみで1=2を証明しました
しかし、もちろんこれはウソの証明です
もし本当に1=2が成り立ってしまえばこの世のありとあらゆる常識が覆されてしまいます
では上の証明にはどんな間違いがあるのでしょうか?
答えは後ほど・・・
また、答えが分かった方はなぜそのような操作をしてはいけないのか、小学校高学年の子供にも分かる説明ができるでしょうか?
さて! 記念すべき最初の話題に選んだのはマイナス1の二乗のお話です。
※マイナス1の二乗をこれ以降は (-1)^2 と表します
(-1)^2=+1 という事実は少なくとも中学2年生以上の人は当たり前のように知っているものです
しかし、このことを皆さんは中学1年生に対して証明できる、もしくは説明できるでしょうか
もともと掛け算は「2個入りのリンゴの袋が3袋あったら全部でリンゴは6個ある」というふうに使われます
同じように負の掛け算の場合でも文章を作ってみましょう
「毎分浴槽に2リットルお湯が溜まっていっている。今から-3分の段階では今よりお湯は何リットル多いまたは少ないか」
無理やり負の符号が入った文章題を作りましたが、この文章を見ればマイナスの意味も分かると思います
この文章題の中のマイナスは当然時間的な過去を表しています
つまり、この問題の答えは2×(-3)=-6 で6リットル少ない(今よりもマイナス)ということになります
さて、ここで本題のマイナス×マイナスの話に入っていきましょう
さきほどの例題とほとんど同じものをもってきます
「毎分浴槽に-2リットルお湯が溜まっていっている。今から-3分の段階では今よりお湯は何リットル多いまたは少ないか」
こうなるとこれを初めて習う中学生の中にはポカンとしてしまう生徒が出てきます
しかし言い換えればこの文章は次と同じことを言っているに過ぎないのです
「毎分浴槽からお湯が2リットル抜けていっている。今から3分前の段階では今よりお湯は何リットル多いまたは少ないか」
中学生に限らず、数学ができる人できない人の違いはこの‘翻訳’を頭で瞬時にできるかできないかだと私は思っています
ここまで説明してあげると多くの中学生は納得をしてくれます
しかし、本当にこれでマイナス×マイナスのことが分かったといえるのでしょうか
答えはノーです
確かに中学1年生にこれ以上のことを話しても余計な混乱を招くだけです
ただ、ここではより論理的かつ万人が納得のいく説明をしていきましょう
ちなみに、数学に出てくる様々な法則や規則は全て簡単な定義や規則によって作られています
つまり逆に言えばどんなに難しい公式や理論も極々簡単な基礎的事実のみで証明できるのです(まぁそれは後々別の機会にお話しましょう)
ではここで(-1)^2を答えが分からないものとしましょう。仮にその答えをAと置きます
つまりこんな式が成り立ちます (-1)^2=A
ここから式を徐々に変化させていきます。 ※ものすごく丁寧にやります
(-1)^2=A
(-1)×(-1)=A
(-1)×(1-2)=A
(-1)×1+(-1)×(-2)=A ←分配法則より
-1+(-1)×(-1)×2=A ←-2を分解
-1+(-1)^2×2=A
-1+A×2=A ←(-1)^2=Aより
-1+2A=A
2A-A=1 ←-1とAを移項
A=1
以上でA=1と出たので、つまりは(-1)^2=1ということがきちんと数学的に証明されました
いかがですか?
やっていることは全然難しいことではありません
ただ、中学では文字式を習う前にこれがでてきてしまうのできちんとした証明がされないままなんとなく分かったつもりで過ぎていきます
これが中学で数学を嫌いになる人が多い一つの理由だと思います
生徒の「なぜ?」を摘み取ってから次の単元に・・・という教え方をしてもらいたいものです
ひとまず今日はこれくらにしておきましょう
長文読んでいただいた方ありがとうございました!
次回以降もこんな感じで記事をあげていきたいと思います
では!
※マイナス1の二乗をこれ以降は (-1)^2 と表します
(-1)^2=+1 という事実は少なくとも中学2年生以上の人は当たり前のように知っているものです
しかし、このことを皆さんは中学1年生に対して証明できる、もしくは説明できるでしょうか
もともと掛け算は「2個入りのリンゴの袋が3袋あったら全部でリンゴは6個ある」というふうに使われます
同じように負の掛け算の場合でも文章を作ってみましょう
「毎分浴槽に2リットルお湯が溜まっていっている。今から-3分の段階では今よりお湯は何リットル多いまたは少ないか」
無理やり負の符号が入った文章題を作りましたが、この文章を見ればマイナスの意味も分かると思います
この文章題の中のマイナスは当然時間的な過去を表しています
つまり、この問題の答えは2×(-3)=-6 で6リットル少ない(今よりもマイナス)ということになります
さて、ここで本題のマイナス×マイナスの話に入っていきましょう
さきほどの例題とほとんど同じものをもってきます
「毎分浴槽に-2リットルお湯が溜まっていっている。今から-3分の段階では今よりお湯は何リットル多いまたは少ないか」
こうなるとこれを初めて習う中学生の中にはポカンとしてしまう生徒が出てきます
しかし言い換えればこの文章は次と同じことを言っているに過ぎないのです
「毎分浴槽からお湯が2リットル抜けていっている。今から3分前の段階では今よりお湯は何リットル多いまたは少ないか」
中学生に限らず、数学ができる人できない人の違いはこの‘翻訳’を頭で瞬時にできるかできないかだと私は思っています
ここまで説明してあげると多くの中学生は納得をしてくれます
しかし、本当にこれでマイナス×マイナスのことが分かったといえるのでしょうか
答えはノーです
確かに中学1年生にこれ以上のことを話しても余計な混乱を招くだけです
ただ、ここではより論理的かつ万人が納得のいく説明をしていきましょう
ちなみに、数学に出てくる様々な法則や規則は全て簡単な定義や規則によって作られています
つまり逆に言えばどんなに難しい公式や理論も極々簡単な基礎的事実のみで証明できるのです(まぁそれは後々別の機会にお話しましょう)
ではここで(-1)^2を答えが分からないものとしましょう。仮にその答えをAと置きます
つまりこんな式が成り立ちます (-1)^2=A
ここから式を徐々に変化させていきます。 ※ものすごく丁寧にやります
(-1)^2=A
(-1)×(-1)=A
(-1)×(1-2)=A
(-1)×1+(-1)×(-2)=A ←分配法則より
-1+(-1)×(-1)×2=A ←-2を分解
-1+(-1)^2×2=A
-1+A×2=A ←(-1)^2=Aより
-1+2A=A
2A-A=1 ←-1とAを移項
A=1
以上でA=1と出たので、つまりは(-1)^2=1ということがきちんと数学的に証明されました
いかがですか?
やっていることは全然難しいことではありません
ただ、中学では文字式を習う前にこれがでてきてしまうのできちんとした証明がされないままなんとなく分かったつもりで過ぎていきます
これが中学で数学を嫌いになる人が多い一つの理由だと思います
生徒の「なぜ?」を摘み取ってから次の単元に・・・という教え方をしてもらいたいものです
ひとまず今日はこれくらにしておきましょう
長文読んでいただいた方ありがとうございました!
次回以降もこんな感じで記事をあげていきたいと思います
では!
皆さんこんにちは!
ホリホリと申します
このブログでは数学をなるべく分かりやすく、楽しく、面白く解説できればいいなと思っています
基本的には高校生くらい以上の年齢の方には理解できる説明の仕方でいきたいと思います
もちろん中学生の範囲を扱うときは中学生でも分かるようになる・・・はずです!
ちなみに僕は数学の教員を目指しておりますので将来数学を自分でまとめたようなものが欲しいからブログという形でやっていこうと思った次第ですのであまり過度な期待はしないでください。
というわけで今日からマイペースにやっていこうと思いまーす!
ホリホリと申します
このブログでは数学をなるべく分かりやすく、楽しく、面白く解説できればいいなと思っています
基本的には高校生くらい以上の年齢の方には理解できる説明の仕方でいきたいと思います
もちろん中学生の範囲を扱うときは中学生でも分かるようになる・・・はずです!
ちなみに僕は数学の教員を目指しておりますので将来数学を自分でまとめたようなものが欲しいからブログという形でやっていこうと思った次第ですのであまり過度な期待はしないでください。
というわけで今日からマイペースにやっていこうと思いまーす!