さて、ここまで2回にわたって累乗の話をしてきました
今回テーマにするのは前回の記事の通り0の0乗は何であるのかです
実はこれ先に正解を言ってしまうと「一般には定義されない」です
しかし、それだけではあまりにも面白くないので詳しく見てみることにしましょう
まず、みなさんの中で関数電卓などをお持ちの方は実際に入力してみてください
そうすると「1」と答えを出す場合が多いです
しかしそれはあくまでも便宜的なものであり、数学的必然性によって求められるものではありません
つまり簡単に言えば多くの場合0の0乗を1とすると都合が良いということです
なぜか?
順に見ていくことにします
まず、そもそもなぜ0の0乗は定義できないとされるのかということからお話していきます
前回の記事よりA^0=1(ただし今はAは0でないとする)ということが分かっています
よって、A^0=A/A=1 が成り立ちます
しかしここでAに0が入ることを定義しようとすると0/0という式が出てきてしまいます
0/0は解不定であることを以前の記事でやりました
つまりこのことから少なくとも0の0乗は1ではない事が分かると思います
さらにここでもう1回頭をリセットしてy=x^0(x=0でないとする)のグラフを考えてみてください
当然全ての定義される区間でxがいかなる数をとってもy=1を満たします
次にy=0^x(x>0とする)のグラフは定義されている全ての区間でy=0となります
この2つの関数を見たときにx=0のときのyの値はなんなのでしょうか
2つのグラフは両方ともxを0に限りなく近づけていくとy=0^0という式に限りなく近づいていきます
しかし、その答えは1と0で異なってしまうのです
こうした理由から0の0乗は一般に定義されません
では最後にy=x^xという関数を考えてみましょう

グラフの形は上のようになります
もうお分かりですよね
y=x^xのxを0に近づけるとどんどんyの値は1に近づいていくのです
これが0の0乗を1と定義する場合が多い1つの要因でもあります
もちろんこの他にも0よりも1と定義した方がいろんな場面で都合がいいので、電卓やプログラム言語において0の0乗が1と計算されることが多いのです
今日はひとまずここまでということで
ではでは!



