文系歓迎!ホリホリの楽しい数学講座 -2ページ目

文系歓迎!ホリホリの楽しい数学講座

基本的には中学~大学レベルの数学をなるべく分かりやすく解説していきます!


さて、ここまで2回にわたって累乗の話をしてきました


今回テーマにするのは前回の記事の通り0の0乗は何であるのかです





実はこれ先に正解を言ってしまうと「一般には定義されない」です


しかし、それだけではあまりにも面白くないので詳しく見てみることにしましょう




まず、みなさんの中で関数電卓などをお持ちの方は実際に入力してみてください


そうすると「1」と答えを出す場合が多いです


しかしそれはあくまでも便宜的なものであり、数学的必然性によって求められるものではありません


つまり簡単に言えば多くの場合0の0乗を1とすると都合が良いということです




なぜか?


順に見ていくことにします


まず、そもそもなぜ0の0乗は定義できないとされるのかということからお話していきます


前回の記事よりA^0=1(ただし今はAは0でないとする)ということが分かっています

よって、A^0=A/A=1 が成り立ちます


しかしここでAに0が入ることを定義しようとすると0/0という式が出てきてしまいます


0/0は解不定であることを以前の記事でやりました


つまりこのことから少なくとも0の0乗は1ではない事が分かると思います




さらにここでもう1回頭をリセットしてy=x^0(x=0でないとする)のグラフを考えてみてください


当然全ての定義される区間でxがいかなる数をとってもy=1を満たします


次にy=0^x(x>0とする)のグラフは定義されている全ての区間でy=0となります


この2つの関数を見たときにx=0のときのyの値はなんなのでしょうか


2つのグラフは両方ともxを0に限りなく近づけていくとy=0^0という式に限りなく近づいていきます


しかし、その答えは1と0で異なってしまうのです




こうした理由から0の0乗は一般に定義されません


では最後にy=x^xという関数を考えてみましょう

グラフ

グラフの形は上のようになります


もうお分かりですよね


y=x^xのxを0に近づけるとどんどんyの値は1に近づいていくのです


これが0の0乗を1と定義する場合が多い1つの要因でもあります


もちろんこの他にも0よりも1と定義した方がいろんな場面で都合がいいので、電卓やプログラム言語において0の0乗が1と計算されることが多いのです


今日はひとまずここまでということで


ではでは!


さて、きょうの記事は前回のつづきですので読んでない方はまずこちらを見てください


みなさん前回の「宿題」はいかがでしたでしょうか


先に答えを載せてしまいましょう




数式





どうしてこのようになるのでしょうか



解説の前にまずは準備として指数法則を確認しておきましょう


指数法則


これは数学Ⅱの教科書にも書いてあります



ではこれらを使って(1)~(4)を証明していきます


しかし(1)については問題ないところと思います


(1)は3を1回掛けるとどうなりますかと言っているので当然答えは3になります






ここで次の画像を見てください

数列




この図で(2)、(3)の答えもだいたい理解できた方も多いのではないでしょうか



ただ、数学的な証明にはなっていないので、上の指数法則の(a)や(b)を使って証明していきます



まずは(2)から


3^0=3^(1-1) であるので、(b)から

3^(1-1)=3^1/3^1 という風に変形できます

分母分子が全く同じ数なので結局答えは1になります




次に(3)です


3^-1=3^(0-1) とできるので(b)から

3^(0-1)=3^0/3^1 となりますが、(2)で3^0=1であったので結果的に答えは1/3になります





最後に(4)ですが、これは指数法則の(c)を使います


3^1/2を二乗してみると(c)より

(3^1/2)^2=3^2/2=3^1=3 となるので

3^1/2は二乗すると3になる数ということです

それは皆さんご存知の√3です







みなさん全部できましたでしょうか?


しかし、勘のいい方は気付いたかもしれません


「0^0」(ゼロのゼロ乗)はどうなるんだ?


「そりゃあ1でしょ」と思った方はもう少し考えてみてください




0という数字は非常に奇妙なものです

ときにその性質は我々の想像を超えてきます



今日はこれを皆さんへの宿題ということにしようと思います
(ようやく本題に入ってきました・・・・)


今日は明日の記事の準備編として累乗のことに関して解説していきたいと思います

一応タイトルには高校生以上レベルとしましたが、中学生でも十分に理解できる内容だと思います




累乗とは今までの記事でも扱ってきた3の2乗は9(3^2=9)のようなものです


しっかりと定義するならば

「A^n=A×A×A×・・・・・・・×A×A×A」のようになり右辺のAの数はn個です


つまりAのn乗とはAをn個掛け合わせるということです



さて、ここで皆さんに4つ問題を解いて頂こうと思います


(1) 3^1=?

(2) 3^0=?

(3) 3^-1=?

(4) 3^(1÷2)=?

パソコン上の数式が分かりにくい人はこんな式です(いちいち下のような画像を用意するのは面倒くさいのでなるべくパソコン上の数式表示に慣れて下さい)

数式



こんなことはもう知ってるよという理系の方々はこれらがどうしてそのような答えになるのか考えてみてください


短いですが今日はここまでということにしておきます


じっくり「宿題」を考えてみてください


累乗の話はあと2、3回に渡って続く予定です


では!