さて、続いては「故宮博物院」です。
中国の歴史的遺物を所蔵・展示している博物館で、「故宮博物院」と呼ばれる博物館が実は3箇所あるとのこと。
今回行った台北のほかに、北京(紫禁城)、瀋陽(シンヨウ)(瀋陽故宮)といった場所にあるそうです。
この台北の博物院には、中華民国政府が台湾へ撤退する際に故宮博物院から精選して運び出された美術品が主に展示されており、その数が合計60万8985件にも及ぶことから、世界四大博物館のひとつに数えられているそうです。

ここではヘッドホンを受け取って、ガイドさんにはマイクが与えられます。
(※おそらく事前にツアー予約を入れた団体のみ支給されると思われます)
そしてガイドさんの喋る声が、マイクを通してヘッドホンに聞こえる仕組みです。
また、チャンネルが16種類(0~9、A~F)あり、団体毎(マイク毎)にチャンネルが割り当てられていると。
これによって、同時に16団体まではこのシステムを使うことができます。
ウチのツアーは5チャンネルでした。
ちなみに、ある程度の距離をとってしまうと声が拾えなくなります。
(『HUNTER×HUNTER』的に言うと、「円」が建物全体を覆えていないという感じです)
但し逆に言うと、他のチャンネルでも割と近くにいれば盗聴することができます(笑)
当然観光客は日本人だけではないので、大半は何言ってるかわからんわけですが(-"-;A
最初はウチのガイドさんの話をずっと聞いていたんですが、途中からもっと詳しく説明しているチャンネルを発見しました。
しかも日本語はウチのガイドさんより達者。
ついでに、ウチのガイドさんはちょっと知識が偏っているのか、展示物によっては説明を省くということもありまして。
…まぁ、この博物館のことをすべて知って喋れというのは酷なわけですが…。
ここのメイン…というか、人気の展示物は「翠玉白菜」と「肉形石」。
Σ( ̄ロ ̄;)白菜?!
もちろん野菜の白菜です。
【参考画像:翠玉白菜】

この故宮博物院に来たらとりあえずコレは見とけというくらい有名だそうなんですが、ご存知でしょうか。
ちなみに僕は知りませんでした(;´Д`A
何で白菜やねん、と思うわけですが。
調べました。
翠玉白菜は、元々「永和宮」というところに陣列されていたそうです。
永和宮とは清時代の末期に瑾妃(キンヒ)が住んでいた宮殿で、翠玉白菜は瑾妃のお嫁入りと共に永和宮へやって来ました。
白菜は清廉潔白(純潔)を象徴、キリギリスは子孫繁栄(多産)を象徴しています。
永和宮では花形の小さなエナメル製の器に陳列してあり、またより美しく見せるために根元のところに小さな赤い珊瑚で作られた「霊芝(レイシ)」をあしらえてあったそうです。
(ちなみに霊芝とは、漢方薬にも使われるキノコの一種です)
ですが、故宮博物院に展示する際に以下の点について吟味されました。
・白菜は草花ではなく野菜なので、植木鉢や花瓶にさした形で展示するわけにはいかないということ
・霊芝は樹根の近くには成長するが、白菜の下に生えたという事実はないこと
これを踏まえてこの作品を器と別にし、霊芝も分け、単独で展示することにしたそうです。
また、白菜の上にとまっている虫は二匹のキリギリスだと思われていましたが、故宮博物院で昆虫学者に鑑定依頼した結果、一匹がキリギリス、もう一匹がイナゴだと最近発見されたそうです。
イナゴも多産を象徴するおめでたい虫とのこと。
「白菜は草花ではなく野菜なので」のくだりは、ちょっと白菜に同情しました(´・ω・`)
あとは「肉形石」ですか。
これも有名なんですが…それは「東坡肉(豚の角煮)」に似ているからだそうで(-"-;A
↓これです。
【参考画像:肉形石】

何で角煮やねん、と思うわけですが。
故宮博物院の公式サイトによると、
玉石は変化に富み、野菜に彫刻することもできれば、肉に彫刻することもできる。この「肉形石」は、外見は豚の角煮そのもので、三層のばら肉となっているばかりか、皮表面の毛穴まで全てが揃っている。翠玉白菜とともに、本物に勝るとも劣らない名品である。
ということだそうで。
…いや、だから何で角煮なんですかって(;´Д`)ノ
「本物に勝るとも劣らない」と言われても、本物に勝ったからどないやねんという話ですよ。
…いや、確かにすごかったですよ?
でも、でもね。(;´Д`A
…いや、僕みたいなシロウトには計り知れないような事情があるのかもしれませんけれども。
野暮なツッコミはこれくらいにしようと思います(←さんざんしたやん)
あと印象に残ったのは、象牙の細工。
虫眼鏡で拡大しないと見えないような鎖(切れ目ができないように彫ってありました)の彫刻とか、船の彫刻とか。
びっくりするくらい細かい作業です。
その象牙細工の中でも面白かったのは、「象牙多層球」というやつです。
【参考画像:象牙多層球】

綺麗な紋様が彫り込まれた球の彫刻です。
これはそれなりの大きさ(目測50cm以上)がありましたが、この球の中に更に球の彫刻が入っています。
そしてその中にも更に球が入っています。
こんな具合に、21層もの球が彫り込まれた作品ということで。
しかも、中に入っている球は完全に分離されているため、カラカラと回すこともできるらしいです。
…当然触れませんが(笑)
驚くのは、球には小さな窓のような丸い穴が施されているんですが、それ以外には切れ目も何もないとのこと。
…要するに、この穴を使って1つ内側の球を彫っていく…という作業になるんじゃないかということです。
そんな離れ業ができる彫り師がいないということで、こんな作品は二度とできないだろうと言われているそうです。
いやー、興味深かったです。
他にもパートナーさんが気に入っていた爪カバーとか、何だかよくわからないモノとかもひっくるめて。
もっとじっくり見たい気がします。
もう1回来たいです。
あと、こういう施設によく狛犬が鎮座してるんですが。

子供が踏まれているのはちょっと気になりました(笑)