次世代エネルギーとして最近脚光を浴びてきた「メタンハイドレート」という物質をご存知でしょうか?
「ハイドレート」とは「水和物」という意味だそうで。
メタンが大量に溶け込んだ、パッと見氷のように見える物質だそうです。
火を近づけると燃えることから、「燃える氷」とも言われるそうです。
愛知万博のガスパビリオンで展示されていたというのは何となく知っていましたが、それを作っているかもしれないという微生物が発見されたようですね。
記事は↓こちら。
「燃える氷」作る微生物、国際チームが初めて確認(読売新聞)
低温高圧の海底に存在し、「燃える氷」と言われる次世代のエネルギー資源「メタンハイドレート」にかかわるとみられる未知の微生物を、海洋研究開発機構・極限環境生物圏研究センターの稲垣史生サブリーダーを中心とする国際チームが世界で初めて確認した。
メタンハイドレートが海底下の微生物の代謝活動によって生成されることを示唆する成果で、6日付の米科学アカデミー紀要電子版で発表される。
研究グループは2002年、米オレゴン州沖やペルー沖など6地点で、海底から450メートルの深さまで掘削。堆積(たいせき)物の中から採取した微生物を分析したところ、メタンハイドレートがある海底では、類似の遺伝子配列を持つ微生物348種類が見つかった。いずれも、これまで陸上や海中から分離された微生物とは系統学的に離れた未知の微生物だった。
実際は、「メタンハイドレートが存在する海底に、ある特徴をもった類似の遺伝子配列を持つ微生物が存在する」ということです。
見出しでは「作る」と断言しており、その可能性も高そうな話ですが、それでもまだ断言していいまでの情報ではない気がします。
生物学は専門外なのですが、数学的に言いますと
『メタンハイドレートがある海底で特定の微生物がしばしば見つかっている』
したがって『この微生物はメタンハイドレートを作る』
とは言えないと。
確かにそういう風にも考えられますが、
メタンハイドレートは加圧と冷却によって生成され、ある温度と圧力の範囲において安定に存在します。
実験室レベルでは0℃で30気圧程度まで加圧するとメタンハイドレートができます。
ということらしいので、深度500メートル前後の海底でメタンハイドレートができるのはそこまで不思議ではないということになります。
…とすると、こうも考えることができます。
『メタンハイドレートができる環境下(あるいはメタンハイドレート本体)が、微生物に何らかの働きを行って突然変異のような遺伝子配列の微生物が生まれる』
…要は『変わった微生物がいるからメタンハイドレートができる』と捉えるか『メタンハイドレートがあるから変わった微生物が生まれる』と捉えるかです。
発見された348種類もの微生物のうちどれかがメタンハイドレートを作っているということになれば、その微生物に対する研究で人為的にメタンハイドレートを作ることができるかもしれないということになるため、都合はいい訳ですけれども。
(…まぁ、今も実験室レベルでは加圧によって作ることはできるみたいですが…)
…ですが、作れないにしても今のところ日本近海にメタンハイドレートが大量にある(世界最大とも言われている)らしいので、安価な発掘の方法さえ開発できれば、何と日本が資源大国になるということです。
しかも、発掘の仕方と使い方を誤らなければ二酸化炭素の排出量も石油などに比べれば大分少ないようです。
驚きです。
※但し、扱いを間違えれば一気に地球温暖化を加速させるそうですが…。
これからはメタンハイドレート、注目ですね。