TSUTAYAでDVDを借りました。
最近実家から持ってきて、久しぶりに全巻読破した『るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-』という作品です。
『るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-』(こちらはコミックス版)

…で、実は2002年の段階であったらしいのですが、コミックスの続編(原作終了時から15年後)という位置づけでオリジナルのアニメ版(以下OVA)が発売されていました。
『るろうに剣心-明治剣客浪漫譚- 星霜編』(こちらはOVA版)

わざと似たような構図の絵を持ってきました。
前向き、横向きのキャラが入れ替わっていますが、構図的にはおおよそ同じ感じです。
…で、この写真ではよく判らないかも知れませんが、OVAを見た第一印象としては。
OVAの方、キャラの顔が濃すぎです。
目力が強すぎるという面もありますが、何せキャラが総じて疲れ切った顔をしていました。
コミックスを読んですぐにこれを見ると、
いやぁぁぁぁぁ(TдT;)
という感じです。
----■以下、原作を知らない方は置いてけぼり状態になります。ご了承ください■----
15年経っているとはいえ、皺のある老けた剣心とかかなり衝撃的です。
…しかし、それでも声優陣は変わらず。
原作のときに子供だった弥彦とか無理がありすぎです。
…テーマが暗く、明るい要素が全くといっていいほど無かったので、原作のような絵にはならなかったのかもしれませんが。
見た感想はというと…。
----■ここからはネタバレです。見たくない方はここ をクリックしてください。
前半は回想がメインです。
冒頭で剣心が船から落ちて遭難するような描写はありますが、そこから全く話が進みません。
特に、ワタシが見た上下巻のDVDでは、なんと上巻が回想の途中で終わりました。
エヴァンゲリオンよりタチ悪いです。
エヴァンゲリオンの最終章(劇場版)では、いちおう回想は一通り終わり、最終章の前半部分が上映されました。
…まぁもともと劇場版が1本では終わらないという事実は伏せられていたので、「続く」となったときは「オイ」という感じでしたが。
…ああ、思い出しました。
このエヴァンゲリオンの映画、回想が終わってから最終章の本編が始まる前に一度エンディングテーマが流れ、「これで終わりかい!」というツッコミが多数あったこと。
まだ途中であるにもかかわらず、普段スタッフロールを見ない人で映画館を抜けてしまった例があること。
…ところで、映画館でスタッフロールを見ないで帰る人がいますが、これはどうかと思います。
ワタシがスタッフロールを最後まで見る人間だからかもしれませんが…。
帰るのは勝手ですけど、見てる人の前を通るなと言いたいです。
スタッフロールも本編と同様だと思っているので、見ている人から言うと上映中に前を横切るようなものです。
まったくそういう人の神経をうt…
…。
…。
Σ(T▽T;)話がまったく変わってるぢゃないっすかぁ(汗)
…ええと、『るろ剣』ですよね。
…そういう訳で(どういう訳だ)上巻、および下巻の3分の1までは原作の回想をリメイクしたものでした。
…しかも、原作を見ていない人は置いてけぼりの内容。
更に言うなら、絵のクオリティは目力の強いバージョンです。
一応、回想で出てくるキャラは若めの描写でしたので、上巻冒頭のシーンのような暗さはそこまで感じませんでした。
そして、剣心と薫殿のラブラブ度は本編より3割増しです。
印象に残っているのは桜並木のシーン。
「桜が散るのを見ると、血の雨を思い出してしまうので嫌いだった」と言う剣心。
「でも、桜は桜。最近は素直に綺麗だと思えるようになったでござる」という話です。
「…じゃあ、またお花見しようね」薫が言います。
回想シーンは割と楽しく見れました。
人誅編は力が入っていたのか多少長めでしたが、いい感じの内容だと思いました。
…で、問題のその後です。
剣心は弥彦に逆刃刀を渡した後、目に留まる困っている人を助けながら日本全国津々浦々を旅するという生活を送っていました。
神谷道場に帰ることは殆どありません。
ダメ夫、ダメ父です。
そして、その帰りを薫は毎日待ち続けます。
「剣心が帰ってきたときは笑顔で迎えよう」と、寂しい気持ちを堪えて一生懸命笑います。
健気な妻です。
…この夫最低です。
で、息子の剣路はというと、そんな親父に嫌気が差し家出します。
待ち続けるだけの母の流派である神谷活心流ではなく、最低の父親の不殺でもない、最強の剣客が使ったという飛天御剣流を極めるために。
現継承者である比古清十郎のもとで…。
…それにしても比古さん老けてません。
原作終了後15年というと、彼は少なくとも60歳前後のはずです。還暦です。
まだまだ現役バリバリっぽい風情でした。
で、本編。
剣心は、人助けの過程でどこからもらってきたのか伝染病を患います。
(時代背景、症状と会話の内容からおそらく梅毒であると思われますが、構成上の配慮からか病名は出ていません)
日ごとに衰弱していく剣心。
そして、その苦しみを共有するため、あえて剣心と交わる薫。
苦しみを共有することで、心が近くにいると感じるように―――。
それが、薫の愛の形です。
…やば、書いてて泣きそうになってきた。
会社なのに。(←ぉぃ)
「…剣心…」
「…拙者は、もはや剣を手放した身。師匠に付けてもらった『剣心』の名はもう似合わないでござる…」
「次に帰った時は、『心太』と呼んでくれるか…?それが、拙者の本名…」
それきり剣心は大陸に行ったまま帰らず、薫もまた寝たきりの状態となります。
そんな薫を見て、弥彦は剣路を連れ戻しに京都へ。
ごねる剣路に、父が為してきたことを逆刃刀の一撃で身をもって教える弥彦。
弥彦vs剣路、そして弥彦が剣路に逆刃刀を渡すくだりは非常に良かったです。
…そして、船が沈んで遭難した剣心を左之助が見つけます。
既に麻痺性痴呆の症状が始まっており、剣心は左之助と思い出話をすることもできません。
「…剣心は十分に生きた。もう大陸でいることもない」
左之助はそんな剣心を日本に送り返すと決意。
上海から出ている船に乗せます。
左之助自身は剣心の恩に報いるため、あえて大陸に残ります。
…間違いなく今生の別れ。
「剣心、ありがとよ」
出航直前、剣心を抱きしめる左之助。
「左…之…」
剣心が、左之助の名を口にします。
…本格的に泣きそうです。
会社なのに。(←ぉぃ)
そして、日本―――。
既に満足に歩くこともできない剣心ですが、必死に、一歩ずつ、自分の帰りを待ってくれている最愛の人の下へ急ぎます。
一方、薫の方も何かを感じ取ったのか、外へ…。
回想シーンで出てきた、桜並木。
既に桜は散り始めています。
薫が見つけた、人影。
もはやボロボロですが、それは紛れもなく最愛の人。
おぼつかない足取りで駆け寄る薫。
倒れこむように抱き合う2人。
(ノдT*)
「た…だ…いま…」
「…おかえり、心太…」
そのまま倒れる剣心。
眠るように横たわる剣心に、薫が語りかけます。
「やっと消えたね。…よかったね…」
----■ここまでネタバレゾーンです。
。゚゚(ノдT*)゚゚。
「こんな剣心いやぁぁぁぁぁ」という感想を用意していたのですが、撤回します。
感動しました。
涙腺決壊です。
…確かに、原作の終わりが気に入っている人は、この作品は見ない方がいいかもしれません。
…だって、あまりにも切なすぎる。
「ハッピーエンドで納得した」方は、見ないことをオススメします。
「剣と心を賭して戦いの人生を完遂した結果を見たかった」方には、見ることをオススメします。
…何にせよ、長々と書いてもう1回見たくなりました。
記事の長さ、ワタシの中では今のところ最高記録です。
お付き合いいただき、ありがとうございました。