いくつかの会社で働いてきて、
ずっと不思議だったことがある。
なんでいつも「営業>事務」っていう力関係になるんだろう?
あるとき、
営業が来るのを嫌がっているお客様がいて、
それを伝えられていたにもかかわらず
「でも行ってこい」っていう上司からの指示が出る。
訪問されたお客様にとってはただのストレス。
僕は正直、疑問しかなかった。
むしろ、本当に話を聞いてもらえていたのは、
事務さん同士のやりとりの方だった。
営業よりも、そっちの方が売上に貢献してたんじゃないかと思う。
でも、出た数字は営業担当のものになって、
事務さんの貢献は評価されない。
なんだか、腑に落ちなかった。
だから僕は、ちょっとズルいかもしれないけど、
営業というよりも“ちょっとした気づかい”を意識していた。
たとえば、お菓子を持って行って
「いつも〇〇がお世話になっております。ありがとうございます。」
って、ただそれだけを続けていたら
自然と数字はキープできていた。
会社にはたいてい決裁権を持ってる人がいるけど、
その人が一番信頼しているのは事務さんだったりする。
だから、その事務さんが「この人なら安心」と思う相手になる。
これで十分だと思ってた。
もちろん新規獲得もちゃんとやってたけど、
僕の中では「事務さんを大切にする」っていうのがずっと根っこにあって。
たとえば、困った時とかミスが出た時に、
パッと動ける営業でいればそれで十分じゃない?って思ってた。
でもまあ、
こういうやり方をしてると、熱血営業マンに絡まれるんですよね(笑)
力関係じゃなくて、
「誰とどう関係を築くか」で仕事の流れって変わる。
僕は今でもそう思っています。