今回は、八正道の2番目、正思惟〔ショウシユイ〕(サンマー・サンカッパ)です。
避けるべき3種の思考と、奨〔すす〕められる3種の思考です。
避けるべき3種の思考
1、欲の思考
「お腹がすいた、何か食べたい」などの普通の欲ならいいのですが、「お城のような家が欲しい」などと、際限のない欲を抱くことは、正思惟でないと説かれています。
2、怒りの思考
憎しみ、恨み、後悔、落ち込み、嫉妬、憂鬱などの妄想・思考です。何かの対象に対して拒絶する、否定する、嫌だと思う思考は、怒りの思考です。
刺激があって瞬間的に発する怒りならば問題はあまりないです。例えば、人にたたかれて、「痛いな!何するんだ!」と一瞬思ったとしても、それで怒りが消えてしまえば、ほとんど問題はありません。
3、害意〔ガイイ〕の思考
これも、2番目の怒りではありますが、ここでいうのは、特に、「邪魔な相手や対象に対する攻撃的な怒り」です。邪魔な相手を潰して、消してやりたい、というような思考です。
奨められる3種の思考
1、離欲〔リヨク〕の思考
物欲などの執着から離れた思考です。欲から離れること、「欲がないほうが楽だ」と、欲を離れた思考です。
2、無瞋恚〔ムシンイ〕の思考
怒りを離れた思考。怒りの逆に、「みんなが幸せであればいいな」と思考を進めると、幸福感を得られますし、いい結果になると考えます。
3、無害の思考
「害意」は敵に対する怒りでしたが、ここでは、そういった怒り・害意・敵意から離れた思考が説かれています。自分に害を与える相手を許し、さらに助けてやるくらいの気持ちがあると、自他共に幸せになれます。
少し長くなりましたが、「正思惟」の道は、まとめると「離欲」と「慈〔いつく〕しみ」の心を育て、そのように思考を管理していくという修行です。
※用語説明
「瞋恚〔シンイ〕」:怒りのこと。
ありがとうございました。