八正道の3番目は、「正語〔ショウゴ〕」(サンマー・ワーチャー)です。
普段から、「正しい言葉」を使うことが説かれています。
具体的に、次の4種の言葉・話しを避けることが、正語の修行となります。
(1) 嘘
嘘は仏教では大変嫌います。嘘をつく人の道徳はゼロだとまで言われています。
嘘は、他人をだますことで、相手に対する誠意や優しさがありません。結果として、周りに迷惑をかけ、自分も「信頼」を失って不幸になります。
「嘘つきの道徳はゼロ」と覚えて努めていきましょう。
(2) 誹謗中傷〔ひぼうちゅうしょう〕
他人を批難したり、欠点を責めたりすることです。どんな生命にも尊厳があり、それを傷つけられることを、すべての生命は、震〔ふる〕えながらとても恐れていると説かれています。言われてみて、たしかに自分もそうです。だからそういったことはせず、「愛語〔アイゴ〕」(人に喜び迎えられる言葉:優しい言葉、励ます言葉、親切な言葉)のみを語るようにと説かれています。
(3) 陰口
そのままです。本人のいないところで悪口を言うことです。そうすると、悪口を聞いた人と、噂をされた当人との関係に歪(ひず)みが生じます。これではよくありません。逆に、他人同士を仲良くさせる話は善行為です。
仲裁の話しをして仲直りをさせてあげられる人は、世の中で大変認められて誉められます。
(4) 無駄話
何の役にも立たない話です。なんの役立つ知識にも智慧〔チエ〕にもならない、知って得することも別にない、ただべらべらしゃべっているだけの話です。
仏教は智慧を育てて、生存とはどういうことかを徹底的に知る道です。無駄話は時間の無駄だけでなく、智慧の発展を妨げ、頭を悪くさせてしまいます。
必要なことを、必要な時に、必要なだけ語るようにします。多弁はあまり仏教では奨励〔しょうれい〕されません。話すことがないなら、黙〔だま〕っているようにと説かれています。
以上、長くなりましたが「正語」についてでした。
(今回は特に、守れていない自分を恥ずかしいと思いながら書きました。お許しください。)
ありがとうございました。