私とプロレス ミステリオさんの場合「第2回(最終回) 困難に打ち勝つ」 | ジャスト日本のプロレス考察日誌

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有名無名問わず、さまざまな分野から私、ジャスト日本が「この人の話を聞きたい」と強く思う個人的に気になるプロレス好きの方に、プロレスをテーマに色々とお聞きするインタビュー企画「私とプロレス」。

 

 

 

 

今回のゲストは、MCバトルや音源でも活躍中のラッパーのミステリオさんです!




(画像は本人提供です) 



ミステリオ

大阪で活動してるラッパー。フリースタイルMCバトルでその名を轟かせている韻踏合組合のhidaddyが経営するお店「一二三屋」で日々修行中



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【各SNS】

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CDの購入先

http://freaks6.thebase.in


サンクラ

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【プロフィール】

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かつてテレビ朝日系で放映された人気番組『フリースタイルダンジョン』に出演し、脚光を浴びたミステリオさん。プロレスファンならお気づきかもしれませんが、彼のラッパーネームは、WWEのレジェンドレスラーであるレイ・ミステリオにちなんでいます。

これまでさまざまなメディアでインタビューを受けてきたミステリオさんですが、プロレスをテーマにインタビューを受けたことはほとんどありませんでした。


そこで今回は、ラッパー・ミステリオさんのプロレス話をお届けします!
是非ご覧ください!


私とプロレス ミステリオさんの場合「第2回(最終回) 困難に打ち勝つ」



 

 プロレスもMCバトルもお客さんありき


ーーラッパーとして活躍されているミステリオさんにお聞きします。プロレスとヒップホップは結構似ていて親和性があるんじゃないかと思うんですけど、ミステリオさんはどのようにお考えですか?

ミステリオさん ヒップホップというよりラップのMCバトルに絞って話しますけど、プロレスもMCバトルもお客さんありきやと思うんですよ。どれだけお客さんを盛り上げるのか。ヒップホップの根源はエンターテイメントなので、そういうところがプロレスと似ている気がします。


ーー以前、コロナ禍の時に無観客のMCバトルを動画で拝見したことがあるのですが、あおれはなかなか厳しくて、やっぱりお客さんがいないと場が盛り上がりにくいんですね。

ミステリオさん 盛り上がりにくいです。あれは地獄でした。やっぱり歓声がないと。


ーーラッパーの皆さんや主催者側も無観客のMCバトルは大変だったんだろうとなと思いました。

ミステリオさん 今はMCバトルも歓声ありになりましたので大丈夫ですよ。


ラッパー・ミステリオの名前の由来


ーーここでミステリオさんの名前の由来についてお聞かせいただいてもよろしいですか?

ミステリオさん 実はレイ・ミステリオはそこまで詳しくなかったんです。今でこそ勉強しましたけど。いざラップを始めるときにラッパーネームをつけることになって、どうせつけるなら好きなものにちなんだ名前にしたいなと思って、そうなるとWWEだったんです。最初はジョン・シナが好きだったので、MCジョンとかMCシナにしようかなと思ったんですけど、それだとWWE好きだなと分かりにくい。「こいつはWWE好きだ」と思ってもらえるラッパーネームとして浮かんだのがミステリオだったんです。

ーーなるほど!その名前だとWWE好きだと伝わりやすいですね。恐らくプロレスが好きで、MCバトルも見ている人は一発でピンと来ますよ。

ミステリオさん そうなんですよ。ミステリオと言いますと名乗ると周りから「プロレス好きなん?俺も好きやで」と声をかけられることが多かったので、この名前をつけて正解でした。

ーー私もそのラッパーネームが気になって、ミステリオさんの存在を知りましたよ。2016年のKOK最終予選でプロレスマニアのサイプレス上野さんと対戦して、ミステリオさんの名前に触れてましたよね。

ミステリオさん サ上さん、バトルの中で619って言ってくれたんですよ。ああいうのは嬉しくて。
ーーファンだけじゃなくて、ラッパーさんにとってもミステリオさんの名前はフックになるんですね。

ミステリオさん ありがとうございます。勝手ながら、さまざまな困難に打ち勝ってきたレイ・ミステリオの生き方に自分を重ねていますね。

ーーMCバトルでのミステリオさんの闘い方を見ると、のらりくらりしていてプロレスラーっぽいなと感じましたよ。

ミステリオさん ほんまですか(笑)。


ーー特にアメリカのプロレスラーで多いんですけど、相手の攻撃を受け流す選手のタイプだなと。アメリカンプロレスの試合の間はゆっくりじゃないですか。ミステリオさんはゆっくりの間を使いながら、時折カウンターをぶちこんでいくタイプだなと思いましたよ。

ミステリオさん ありがとうございます!


ギリギリだけど一二三屋とラッパーで生活できています!


ーーちなみにミステリオさんはアパレルショップの一二三屋さんでのお仕事とラッパーとしてのお仕事で生活ができているんですか?

ミステリオさん はい、なんとか(笑)。最近はライブのオファーが多くて、ありがたいです。打合せとかもあって、かなりバタバタしていてローマン・レインズのようないい感じのスケジュールでやってますよ(笑)。


ーー以前は別のお仕事もされていましたよね。

ミステリオさん 今年(2023年)の2月まで工場で働いてました。ギリギリなんですけど、今はラッパーと一二三屋の仕事で生活できています。WWEで例えると今はNXTにいてると思うので、早くRAWやSMACK DOWNに行けるように頑張りたいですね。


ラッパー・HARDYさんの名付け親はなんとミステリオさん!


ーーラッパー界隈でプロレスの話とかできた方はいましたか?

ミステリオさん 梅田サイファーのKBDさんとか、サイプレス上野さん、Lick-Gくん、あとレゲエのJ-REXXXさんですね。あとビートメーカーのhokutoさんは僕よりプロレス好きですよ。

ーー結構、ラッパー界隈の皆さんはプロレス好きが多いという印象があるんですよ。

ミステリオさん あと思い出しました。梅田サイファーのKennyDoesさんも詳しいです。あと一緒に一二三屋で働いているHARDYもプロレス好きですね。

ーーHARDYさんの名前は、ジェフ・ハーディーからきてるんですか?


ミステリオさん 実はHARDYって名前が僕がつけたんですよ。

ーーそうだったんですね!

ミステリオさん ジェフ・ハーディーは破天荒なハイフライヤーじゃないですか。そのスタイルからHARDYという名前をつけたんですよ。


『フリースタイルダンジョン』での経験


ーー最高に合ってますよ!ここでお聞きしたいことがあって、ミステリオさんは以前、『フリースタイルダンジョン』に出られたことがあったじゃないですか。この番組での経験はミステリオさんにとってどのようなものでしたか?

ミステリオさん 『フリースタイルダンジョン』は僕の人生を変えてくれましたね。

ーー2018年に初めて『フリースタイルダンジョン』に登場したミステリオさんは輪入道さん、裂固さん、FORKさんを破り、4thバトルで呂布カルマさんに惜しくも敗戦しました。


ミステリオさん あの時、紹介VTRを撮ったんですけど、ジョン・シナの『You Can't See Me(見えっこねぇ)』のポーズをやりましたよ。


ーー細かいところでプロレスネタを入れてたんですね!『フリースタイルダンジョン』の1stバトルが輪入道さんでした。まさかあのような物議を呼ぶ闘いになるとは思わなかったですよ。

ミステリオさん あの時、輪入道さんがヒールみたいになって、それが逆に自分のほうに追い風になったのかもしれませんね。


ーー1stバトルで輪入道さん、2ndバトルで裂固さんを撃破。3rdバトルはFORKさんと対戦して勝利されました。


ミステリオさん 正直、まさかFORKさんに勝てるとは思わなかったですよ。本当に何があるかは分からないですよね。


ーーラッパーとしての仕事量も変わったんじゃないですか?

ミステリオさん 変わりました。色々なイベントに呼ばれましたね。でも『フリースタイルダンジョン』は今思うとラッキーパンチだったのかなと。そこからコロナ禍に突入していくので、『フリースタイルダンジョン』での成功は失敗の始まりだったと思います。一日の成功体験を味わっても、それがずっと続くわけじゃないですから。

ーー確かにそうですよね。

ミステリオさん 『フリースタイルダンジョン』での成功以降に、徐々に下降線を辿って行いって、今は登っていく途中。その山あり谷ありの生活が、僕はコーディ・ローデスに重ねてしまったんですよね。もし今、ラッパーを始めるならば、ローデスとつけて、『ジャパニーズ・ナイトメア』という曲を出しているかも(笑)。


ミステリオさんが選ぶプロレス名勝負


ーーありがとうございます。では今まで見てきた中で好きな名勝負を3試合、教えてください。


ミステリオさん まずは2008年の『アルマゲドン』で行われたトリプルH VS エッジ VS ジェフ・ハーディーのWWE王座をかけたトリプルスレットマッチです。ジェフ・ハーディーが初めてWWE王者になった試合で、よく見返しますね。 
 
ーージェフ・ハーディーは割と好不調の波が激しくて、WWEを離れて戻ったりを繰り替えてしていじゃないですか。その中でようやくWWEの頂点に立った試合ですよね。

ミステリオさん そうですね。あとはやっぱりリックフレアーの引退試合ですね。

 
ーー2008年の『レッスルマニア』でのリック・フレアーVSショーン・マイケルズ。あの試合は珠玉の名勝負でしたね。

ミステリオさん 僕が見た時のフレアーは大ベテランで年齢も50を超えていたんですよ。引退のストーリーから見てフレアーの偉大さを感じましたね。


ーーあともう1試合はどの名勝負ですか?

ミステリオさん 2014年の『レッスルマニア』で行われたアンダーテイカーVSブロック・レスナー。レスナーに敗れたアンダーテイカーのレッスルマニア無敗記録は途絶えたんですよ。アンダーテイカーが負けるんやと驚きましたね。

ーーちなみにアンダーテイカーはどんな印象がありますか?

ミステリオさん めっちゃ素人の俺でもこの人、プロレスめっちゃうまいなと思いました。あと結構動けるし、チョークスラムもかなり痛そうなんですよ。

ーーあとアンダーテイカーはMMAの動きも見せますし、万能なんですよね。名勝負のセレクトもミステリオさんらしくていいなと思いますよ。

ミステリオさん ありがとうございます!


今後について


ーーではラッパーとしてのミステリオさんの今後についてお聞かせください。

ミステリオさん ラッパーとしての僕の動きとして、唯一たいていないのがヒット曲なんですよ。そこにトライはしてるんですけど、なかなか日本のシーンを巻き込めるようなヒット曲ってのは出てないんで、狙いたいですね。

ーーituneのヒップホップランキングの上位に入るようなヒット曲を出せるかどうかですね。

ミステリオさん そうですね。あとMCバトルもビッグタイトルを取ったことがないので、そこも狙いたいですね。ちょっとしたちっちゃい規模の大会の優勝経験は何度かあるんですけど。KOKやUMBとかメジャーな大会を制して、ヒット曲というのが一番いい流れなのかなと思います。

ーーKOKだと優勝賞金は300万円なので、その大金を手にしてから音源制作していくというのがMCバトルで名をはせたミステリオさんらしい生き方なのかなと思いますよ。

ミステリオさん あとはWWEを生観戦したいです!


あなたにとってプロレスとは?

ーーありがとうございます!では最後にミステリオさんにお聞きします。あなたにとってプロレスとは何ですか?

ミステリオさん 僕にとってプロレスは恩人ですね。プロレスに出逢ってなければラップをやってないですし。プロレスを見てラップを始めたわけではないですけど、プロレスを見たからこそよりクラスで人より目立ちたいという気持ちが強くなったんです。何もなかった自分をエンターテイナーにしてくれて、ラッパー・ミステリオにしてくれたのはプロレスがあったからこそです。


ーーこれでインタビューは以上となります。ミステリオさん、今回取材を受けていただきありがとうございました。今後のご活躍を心よりお祈りしています。

ミステリオさん こちらこそありがとうございました!

(第2回終了/『私とプロレス ミステリオさんの場合』完)