私とプロレス ランさんの場合「第2回 プロレスネイルを始めた理由」 | ジャスト日本のプロレス考察日誌

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有名無名問わず、さまざまな分野から私、ジャスト日本が「この人の話を聞きたい」と強く思う個人的に気になるプロレス好きの方に、プロレスをテーマに色々とお聞きするインタビュー企画「私とプロレス」。

 

 

 

 

今回のゲストは、「ミス・プロレスネイル」ランさんです。





(画像は本人提供です) 


ラン

2017年頃からいろんな選手をイメージしたプロレスネイル(ネイリストさん作)をSNSにアップしております。目にした人が少しでもプロレスに興味を持ってくれますように!週末はプロレス会場かなにけん(なにわ健康ランド湯〜トピア)さんに大体居てます(笑)。


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今回は久しぶりの一般のプロレスファンの方にインタビューしました。ただこのランさんの活動がなかなか興味深かったので、お話をお伺いすることにしました。


プロレスを好きになったきっかけ、好きなプロレスラーや名勝負、更にプロレスネイルやサウナについて‥。


是非ご覧ください!


私とプロレス ランさんの場合「第2回 プロレスネイルを始めた理由」


 

 
「スーパーハードコア勝俣」勝俣瞬馬選手の凄さと魅力とは?

ーーここからはランさんの好きなプロレスラーについて語っていただいてよろしいですか。まずはDDTプロレスの勝俣瞬馬選手の凄さと魅力を教えてください。

ランさん  初めてDDTを観戦した2020年のアゼリア大正大会で小柄な勝俣選手が大柄な秋山準選手に果敢に立ち向かっていて、「凄いなぁ」と思いました。DDTにヘビー級やジュニアヘビー級という括りがなくて、無差別級ですよね。

ーーそうですね。
 
ランさん  だからDDTの選手にとっては当たり前のことかもしれませんが、新日本からプロレスを見ている私からすると「ジュニアがヘビーと張り合えるんや」と衝撃を受けたんです。そこで勝俣選手が好きになって追うようになりました。あと勝俣選手はハードコアやるじゃないですか。

ーー確かに!
 
ランさん  DDTの興行の中において、ハードコアがひとつのジャンルとして定期的に組まれるようになったのは、勝俣選手の功績が大きいと思います。

ーー元々、DDTは高木三四郎大社長やMIKAMI選手を筆頭にハードコアマッチも幾度も組まれていますが、1990年代生まれのDDT選手になると「ハードコアといえば勝俣選手」と思えるくらい素晴らしい活躍をしてますよね。

ランさん  そうですよね。ハードコアって見ていて痛さがダイレクトに伝わるじゃないですか。でも勝俣選手はレゴブロックを使ったり、アイテムの選び方がものすごく遊び心があるんですよ。

ーーレゴブロックは地味に痛いですからね(笑)。

ランさん  家で思いっきり踏んだ事ありますけど実はめっちゃ痛いんですよ(笑)。レゴブロックやプラスチックケースはDDTにはマッチしている凶器やなと。

ーードン引きしにくいアイテムたちですよ。

ランさん  ハードコアを見慣れていない人たちにもまだ見れるようにしているのはDDTなり、勝俣選手のセンスなのかなと思います。



「制御不能なカリスマ」内藤哲也選手の凄さと魅力とは?


ーーありがとうございます。次にランさんの大好きな内藤哲也選手の凄さと魅力、について語ってください。

ランさん  内藤選手は順風満帆じゃないイメージがあって、なかなか目標にたどり着けなかったレスラー人生で、必ず彼の歩む道を誰かが邪魔をする感じなんですよ。

ーー『有田と週刊プロレスと』で有田さんが力説した内藤選手の歩みですね!

ランさん  はい(笑)。私はそういう順風満帆じゃない内藤選手に自分を重ねるし応援したくなるんですよ。なかなかうまくいかなくて、前に進めない。でも内藤選手はファンに「頑張れ」と思ってしまう気持ちを増殖させるところが魅力なのかなと思いますね。あと言葉のチョイスが痺れますね。マイクも分かりやすくて、自分の考えや思っていることを素直に言ってはって、それが心に響くんですよ。同じプロレスファンだからこそ共感できる部分もたくさんあって。あとどんだけ時間が経っても有言実行しようとする姿勢がすごく人を惹きつけるものがあるのかなと思います。

ーー元々、内藤選手は早口だったんですけど、ロス・インゴに入ってから、ゆっくり話すようになって、喋り方が変わりましたね。だからより内藤選手のワードセンスが際立つようになったと思います。

ランさん  そうかもしれませんね!内藤選手がNHKの『プロフェッショナル 仕事の流儀』に出た時に「諦めなければ夢は叶うという言葉は好きじゃない。でも諦めなければ光は見えてくる」と言ってはって、凄く共感しました。

ーーなるほど。よくわかります!

ランさん  よく考えると夢は簡単には叶わないんですよね。でも小っちゃい光ならあるかもしれない。その内藤選手のワードチョイスに感動しましたね。『プロフェッショナル 仕事の流儀』ではちょっとした本音が出ていて、内藤選手の実像が伝わっていて素晴らしい番組だったと思います。
ーー内藤選手が深夜にジムでトレーニングしている風景とかはきちんと密着していたんだなと関心しましたね。

ランさん  確かに!「自分に憧れてプロレスラーになる人が出てきてほしい」とか言っていて、内藤選手は武藤敬司さんや棚橋弘至選手に憧れてプロレスラーになってますから、そういう存在を望んでいるんやなと。

ーーそれはもう武藤さんの引退試合でより分かりましたよね。内藤選手が憧れの武藤さんのを見事に介錯されたわけですから。もし内藤選手が引退するときに、彼に憧れた選手が介錯すれば、物語は繋がりますね。

ランさん  歴史が繋がりますよね。

ーー現に内藤選手に憧れているレスラーは多いと思いますよ。海野翔太選手なんて、内藤選手と棚橋選手をミックスした感じですよね。

ランさん  同感です(笑)。

ーー上村優也選手もそうですけど、内藤選手のフォロワーが新日本に出てますからね。

ランさん  本当に楽しみです!


「ファンキーウェポン」田口隆祐選手の凄さと魅力とは?

ーーありがとうございます。では3人目のランさんの好きなプロレスラーである田口隆祐選手の凄さと魅力について語ってください。

ランさん  田口選手はおふざけに走るところがありますけど、本気を出すとむちゃくちゃ強いというところが魅力ですね。あと頭がいいなと思いますよ。



ーー強さを出さないという強さがありますよね。

ランさん そうなんですよ。田口選手は他の選手を引き立てるのがうまいなと思います。

ーーその通りですね。

  
ランさん 田口選手の試合は『ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア』公式戦やタッグ戦でも見ていて楽しんですよ。誰と戦って興味が持てるのが田口選手の凄さかもしれません。
田口選手は相手を引き立たせることがうまいなと。タグチジャパンもパートナーや対戦相手を引き立てていて素晴らしいユニットだったと思います。対戦相手のEVIL選手やSANADA選手をいじったりとか(笑)。

ーーあれは面白かったです。

ランさん EVIL選手のコスチュームをパクったり(笑)。タグチジャパンVSロス・インゴがあったから、プロレスをより好きになったような気がします。


プロレスネイルを始めたきっかけとは?

ーーでは次の話題に移りますね。ランが普段、”プロレスネイル”(選手や団体やユニットにちなんだデザインを手の爪に施すネイルアート)をされていますよね。このプロレスネイルを始めるきっかけは何だったんですか?

ランさん 好きなアニメや漫画のキャラクターをネイルにする“痛ネイル”というものがあるんです。ドラクエか何かのイベントに行ったときに、スライムのネイルをして参加した時に凄いテンションが上がったんですよ。自分がイベント色に染まって、めっちゃ楽しくて形から入るのはいいなと思いまして、プロレス初観戦に「これは、プロレスにちなんだネイルをしよう」と。それでロス・インゴとタグチジャパンのネイルを左右にしました(笑)。

ーーそうだったんですね!

ランさん 最初は自己満足でやってたんですけど、あまりにもネイリストさんのクオリティーが高かったんですよ。しかも毎回、手書きなので。だからSNSにプロレスネイルをあげ始めたんです。それを今も続けています。

ーーまずは自分が楽しむためのプロレスネイルだったんですね。

ランさん そうですね。だから未だにリクエストを募ってるわけでもなく、「本当に自分が今この人ネイルしたいな」っていうのをずっとやり続けてます。

ーーそれが観戦スタイルのひとつになっているんですね。ちなみにプロレスネイルって一個どれくらいの時間をかけて作成されているんですか?

ランさん 時間がかからない日もありますけど、大体、2時間くらいですよ。絵を描くところからじゃなく、前回のネイルを落とすところからスターㇳするので、そういう時間も込みで2時間で、実質は1時間30分くらいかなと思います。(懲り過ぎた場合はもっとかかります(笑)

反響が凄かったバレットクラブのプロレスネイル

ーーちなみに一番、製作に大変だったプロレスネイルはありますか?

ランさん バレットクラブのメンバー10人分をやったことがありますね(笑)。バレットクラブが生誕した大会『レスリングどんたく』の前にやったと思います。

ーーおお!手間がかかって、描きにくそうですね。

ランさん ネイリストさんはプロレスを知らないから、「私、今何を書かされているんやろう」と思いながら作業していたかもしれませんね(笑)。

ーーどの選手をチョイスしたんですか?

ランさん ジェイ・ホワイト選手、KENTA選手、GODのタマ・トンガ選手、タンガ・ロア選手、ヒクレオ選手、高橋裕二郎選手、エル・ファンタズモ選手、石森太二選手、バッドラック・ファレ選手、あとマネージャーのPIETERさんも。





ーー素晴らしいチョイスですね!

ランさん バレットクラブのネイルをして、SNSにアップすると、海外の人からものすごい反応があったんですよ。それがビックリしましたよ(笑)。手書きで、精密に作って食てたのでアートという部分でも反応してくれたのかもしれません。

ーーさすがバレットクラブですよ。

ランさん かっこいいプロレスネイルになりましたよ。

ーー今後もプロレスネイルはされていきますか?

ランさん そうですね。最初は自分のためにやってたんですけど、クオリティーが高いので、全然プロレスを知らない人も、「そのアートがかっこいい」と食いついてくれることが増えたんですよ。SNSだけじゃなくて、買い物に行った時に店員さんに「これは何のアートですか?」と反応されて、プロレスのアートだと説明すると驚かれるんですよ。そこでプロレスの話もできるので、プロレスに興味がない人にもプロレスネイルを通じて、少しでも興味を持ってもらえたらいいなと思います。ファッションとかアートとか経由でプロレスに触れていただければありがたいので、これからも続けていきたいなと。

ーー素晴らしいですね。これもプロレスを広めていくプロモーション活動になりますからね。

ランさん 私も思いがけないところからプロレスにハマったので、プロレスネイルがそのきっかけ作りになれば、嬉しいです。

ーー私もランさんを知ったきっかけはプロレスネイルでした。

ランさん そうだったんですね!

ーーちなみに選手本人からプロレスネイルで反応されたことはありましたか?

ランさん 一回、獣神サンダー・ライガーさんのサイン会に参加したことがあって、そこでライガーさんのプロレスネイルをしていったんです。引退する直前のイベントだったので、「とにかくライガーさんに会いたい」と思って行ってサインをもらう時に、ライガーさんにプロレスネイルを見てもらいました。すると、ライガーさんが「うわぁ!なんだこれ!!スゲー!」と反応されたんですよ。会場にいるファンに「みんなもこれ見た方がいいぞ!」と大声で叫んでました(笑)。

ーーさすがのリアクションですね(笑)。

ランさん ライガーさんは指の爪というすごい小さいところに自分がいたのでビックリしたんだなと思いますよ。ライガーさんの「スゲー!」を生で聞ける貴重な体験でした(笑)。

(第2回終了)