私とプロレス しょこたんさんの場合「第2回 彼女がファンアートを描く理由」 | ジャスト日本のプロレス考察日誌

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有名無名問わず、さまざまな分野から私、ジャスト日本が「この人の話を聞きたい」と強く思う個人的に気になるプロレス好きの方に、プロレスをテーマに色々とお聞きするインタビュー企画「私とプロレス」。


 

 

 

今回のゲストは、絵描きのしょこたんさんです。





(画像は本人提供です)

しょこたん

幼少期より絵を描く事が好きで、代々木アニメーション学院にてキャラクターデザインを学ぶ。

卒業後も独自で活動し、女子プロレスに出会い、女子プロレスの素晴らしさを絵で伝える活動を開始。現在に至る。


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Instagram→sktn0511



私とプロレス しょこたんさんの場合「第1回 スターダム大好き女子の想い」 




スターダムのファンアートをSNSに随時更新されているしょこたんさんのプロレスとの出会い、好きなレスラー、好きな名勝負、絵描きとして心がけいることなどをお聞きしました。

是非ご覧ください!

私とプロレス しょこたんさんの場合「第2回 彼女がファンアートを描く理由」




しょこたんさんがどうしても語りたいプロレスラーとは?

ーーしょこたんさんの好きなプロレスラーであるジュリア選手、桜井まい選手の凄さと魅力について語っていただきましたが、この2名以外にどうしても語ってみたいプロレスラーはいますか?

 しょこたんさん これは迷いますね…。どうしてもという事でしたら、大江戸隊の刀羅ナツコ選手について語らせていただきます。プロレスにはベビーフェースとヒールがあるじゃないですか。以前、ダンプ松本選手がヒールとして凄いメイクをして暴れまわっている動画を見たのですが、ナツコ選手はダンプ松本選手の系統に近いヒールですよね。

ーー確かにそうですよね。

しょこたんさん ナツコ選手は凶器を使って反則行為などもするので、そこを取り上げられて批判されやすいのですが、マイクパフォーマンスに説得力があって、悪らつなことを言っていても、「そうだよね」と納得させられるんです。頭がよくて、チームをまとめる統率力があるリーダーで、大江戸隊のチームワークも抜群なんですよ。スターライト・キッド選手、渡辺桃選手とか他のユニットから移籍してきた選手が大江戸隊のメンバーになると、隠れていたポテンシャルが解放されたかのようにいきいきと躍動しています。これにはナツコ選手のリーダーシップも関係あるんだろうなと思うんです。

ーー元々、大江戸隊は2015年に誕生しているスターダムの古株軍団のひとつで、これまで木村響子さん、安川惡斗さん、木村花さん、花月さんがリーダーを務めてきて、ナツコ選手が5代目リーダーなんですよ。大江戸隊はヒールなんですけど人気ユニットですよね。

しょこたんさん そうですよね。私がスターダムにハマっていく時にスターダムの公式YouTubeで大江戸隊が『大江戸国会』という配信をされていて、ナツコ選手の他に、花月選手、葉月選手、夏すみれ選手、アンドラス宮城(宮城倫子)選手が参加していて。皆さんのトークがめちゃくちゃ面白くて、すぐに大江戸隊のファンになりました(笑)

ーー『大江戸国会』に出られた頃のナツコ選手は女子力が高かったですよね。

しょこたんさん 当時のナツコ選手は、髪が赤くて女性らしい服装をしていて、雰囲気は今の琉悪夏選手のようでした。

ーー確かに似てますね!あとナツコ選手のトーク力の高さは、元々ファン時代に深夜ラジオをよく聞いていたそうで、そこからの影響みたいですよ。

しょこたんさん そうなんですね!ナツコ選手が怪我で欠場している時は彼女のマイクパフォーマンスが聞けなくて、なんだか物足りなく感じていたんです。

ーーナツコ選手は大会中継のゲスト解説をされていたんですけど、結構よかったですよね。

しょこたんさん 凄いよかったですよ。選手の動きをよく見ていて的確に解説されてましたね。大江戸隊が試合で反則すると公式Twitterのリプ欄が荒れたりするんですけど、私はなんか憎めないんですよ(笑)。

ーー大江戸隊は何だかんだで愛されているユニットですよ。

しょこたんさん こういう言い方をしたら営業妨害になるかもしれませんが、大江戸隊はヒールなんですけど、皆さん人柄が良いんですよ。
  

絵描きに目覚めたきっかけ


ーー同感です。ありがとうございます。では次の質問に移ります。しょこたんさんはスターダムのファンアートで数々のイラストをSNS上で更新されていますが、絵描きに目覚めるきっかけはどこからだったんですか?

しょこたんさん 元々、絵を描くことが好きで、絵を描く仕事に付きたかったので、アニメ系の専門学校でキャラクターデザインの勉強をしていました。でもその方面での就職ができなくて、全然違う仕事に就き、もう絵を描くことはないのかなと思いながら生活してました。絵を描くことに諦めていた時に、スターダムに出会い、スターダムの選手に憧れと尊敬の気持ちを抱くようになりました。そして、自分が得意な形で選手を応援したいなという気持ちが強くなって、選手の絵を描くようになったんです。

ーー絵描きになるまでも紆余曲折があったんですね…。

しょこたんさん スターダムのファンの皆さんは選手の写真や、リプで応援しているじゃないですか。私の場合は、一番選手への愛が伝えられる方法は絵じゃないかなと思いまして。最初は小波選手のイラスト描きましたね。それから、スターダム選手のイラストを毎月描くようになりました。


ーーということは絵描きとして目覚めるきっかけになったのもスターダムということですか?

しょこたんさん そうですね。今まで「これを描きたい」と強く思うものがなかったんですけど、スターダムを見た時に「描きたい!」という想いが自然に生まれたんですよ。


思い出のファンアート

ーー心から描きたいという気持ちが芽生えた感じですね。

しょこたんさん はい。そこから毎月、スターダムのファンアートを更新しています。心から描きたいと思ってやっているので、やりがいがあって楽しいです。描き始めてから1年半になるんですけど、毎月更新してます。

ーー素晴らしいです!

しょこたんさん ありがとうございます!

ーーちなみにファンアートの作業時間はどれくらいかかるものなんですか?

しょこたんさん カラーポートレートは、ガッツリやれば10時間くらいで描けるかなと思います。単色のラフイラストは、その半分ぐらいの時間です。

ーー絵を描く作業時間を仕事と両立しながら確保しているんですね。

しょこたんさん そうですね。以前は夜型だったんですけど、今は朝型になって、毎朝早起きしして仕事に行く前にイラストを描いています。

ーー今まで描いたスターダムのファンアートの中で思い出のある作品はありますか?

しょこたんさん 一番作業をしていて楽しかったのは桜井まい選手のイラストですね。あと描くのに苦労したのが、クイーンズ・クエストを裏切って、大江戸隊に加入した「ブラックピーチ」渡辺桃選手でした。

ーーどういったところが苦労されたんですか?

しょこたんさん クイーンズ・クエストのリーダー時代の印象が強くて、ブラックピーチになったのをイラストでどう表現しようかなと悩みました。大江戸隊に入ってからの桃選手は黒いアイシャドウをしているので、果物の桃を持って、その果汁が目に流れて、黒い涙が流れるというイラストを描いてみたんです。ベビーフェースからヒールに転向した桃選手を自分なりにうまくイラスト表現できて、凄くお気に入りですね(笑)。

ーー苦労の末にイラスト表現できたわけですね。

しょこたんさん 桃選手のイラストは思い入れがありますね。あと中野たむ選手やウナギ・サヤカ選手、白川未奈選手は描きやすくて、楽しかったです。セルフプロデュースに長けている選手は描きやすいですね。

ーーそうなんですね。

しょこたんさん あとスターライト・キッド選手も描きやすいんですけど、最初の頃はマスクの細かいデザインを描くのが大変でした。とてもかっこいいデザインなんですが、模様が複雑なんですよ。キッド選手のイラストも描きがいがあって、描いてて楽しいですね。

ーー大江戸隊に入ってからのキッド選手はセルフプロデュース能力が覚醒しましたね。

しょこたんさん キッド選手は変わりましたね。最初はSTARSの優等生キャラという印象がありましたけど、今や悪のアイコンのような選手になりましたね。STARS時代のキッド選手は明るくてハツラツとした人柄が素敵だなと思っていましたが、時折気の強さを見せていて、「ヒールにも向いてるな」と少し感じてました

ーーキッド選手は大江戸隊が合ってたんでしょうね。

しょこたんさん ナツコ選手がいない時は大江戸隊のエース的存在としてユニットを盛り上げていましたね。大江戸隊に、自分からどんどん外に発信する広報のような存在が居たらいいなと思っていたので、キッド選手の加入は良かったと思います。大江戸隊が親しみやすくなりましたよね。


絵描きとして心掛けていること


ーーちょっと気になったのですが、しょこたんさんは絵描きとして心掛けていることはありますか?

しょこたんさん ファンアートなので、1番は選手に似せることを心掛けています。自分の絵柄を出しつつも、コスチュームや細部まで観察して描いていますね。実際に観戦すると「この選手はしっかり筋肉がついているんだ」「この選手は太腿が意外と太いんだな」という発見があって、それがファンアートに活かされてます。

ーーそういう目線でプロレスを見られるんですね。

しょこたんさん あと、選手が好きなものやこだわりがSNSを通じて発信されていて、そこを感じ取れたらイラストで表現していくようにしています。大江戸隊の吏南選手はサンリオキャラクターのクロミちゃんが好きで、彼女のテーマ曲も小悪魔感のある曲で、そういう雰囲気が好きなんだろうなと思ったので、小悪魔テイストを取り入れたイラストを描きました。

ーー選手の趣味趣向も踏まえてファンアートで描いているということですか?

しょこたんさん はい。毎回イラストを描く際には、選手の特徴や趣向や、プロフィールなどを調べてから描いていますね。あと、毎回必ずやるのは、その時に描く選手のテーマ曲を聴きながら作業しています。選手のテーマ曲を聴くと、イラストのイメージが湧きやすくなります。

ーーちなみにスターダムのファンアートをSNSで更新される中で、選手ご本人から反応されたことはありますか?

しょこたんさん ありがたいことにありますね。TwitterやInstagramにアップしてくださる選手もいたり、皆さんチェックしてくださっています。KAIRI選手はものすごく優しくて、下書きの段階から「楽しみにしています」と反応していただき、とても嬉しかったです。

ーースターダムの選手は結構SNSをチェックされているんですね。

しょこたんさん スターダムの皆さんは、エゴサーチをされている方が多いと思いますね。選手の名前が出ていただけでも「いいね」をしている選手も多くて、本当に優しいんです。

ーーそれも選手にとっては仕事ですからね。

しょこたんさん 選手は練習や巡業、試合、プロモーション活動等でお忙しいはずなので、そこまで反応してただけるとなんだか恐縮するんですが、でもやっぱり嬉しいですね(笑)。



(第2回終了)