ジャスト日本です。
有名無名問わず、さまざまな分野から私、ジャスト日本が「この人の話を聞きたい」と強く思う個人的に気になるプロレス好きの方に、プロレスをテーマに色々とお聞きするインタビュー企画「私とプロレス」。
今回のゲストは、プロレス仲間であるファイプロエディット職人のよろず屋さんです。
(画像は本人提供です)
よろず屋/1980年生まれ。静岡出身大阪在住。自称「ファイプロエディット職人のパイオニア(のひとり)」。小学生のときにファイプロでプロレスと出会う。2017年にファイプロワールドの制作が発表されるまで、それまでの最新作であった「ファイプロリターンズ(2005年)」のエディット機能を使って、最新の実在レスラーを作成したり 実装されていない技や名勝負のシーンを 複数の動画を繋ぎ合わせたgif動画で再現し、Twitterで国内外のプロレスファン及びプロレスラーからも注目される。なんば紅鶴にてプロレスゲームイベント「プゲー」やトークイベントに出演中。
Twitterアカウント @mannoji_gatame
是非ご覧ください!
私とプロレス よろず屋さんの場合「第3回(最終回)ファイプロエディット職人のこだわりと誇り」
『ファイプロ』でエディットを作る上で大切にしていること
ーーよろず屋さんと言えば、『ファイプロ』エディット職人として活動されていますけど、エディットを作る上で大切にされていることはありますか?
よろず屋さん そうですね、『ファイプロ』のエディットって色んな楽しみ方ができると思うんですけど、僕はその中でも実在のレスラーの再現を中心にやってて、架空団体やオリジナルレスラーはほとんど作らないですね。学生時代にファイプロスペシャルで金本選手や天山選手をエディットで作ってきたように基本的にはずっと同じことをやってます(笑)。
ーーその姿勢は一貫していらっしゃるんですね。
よろず屋さん ファイプロシリーズって中期くらいになるとレスラーセレクトの時にコスチュームをいくつかの中から選べるんですけど、武藤さんだったらオレンジ、レッドのショートタイツ、スペースローンウルフ期の紺色のロングタイツという具合に過去のコスチュームが選べるようになってて、金本さんだとちゃんとタイガーマスクのコスチュームがあったりします。でもコスチュームに合わせて使用する技までは変わらないので、オレンジタイツで髪のある頃の若々しい武藤さんがシャイニング・ウィザードを使ってしまうという事態が起きてしまうんです。それは単純にやだな(笑)ということで色んな時代の武藤さんをエディットで作るわけです。技はもちろんパラメーターも細かく設定して。
ーーそういった細かいディテールが、大切ですよね。お話を聞いていて、『ファイプロ』のエディットをする上で、リアルティーにこだわりたいのかなと思ったのですがいかがですか?
よろず屋さん そうなのかもしれないですね。やればやるほど細かくなっていきますよ。デフォルトのレスラーはオールタイムのデータなのでそれを時代ごとに分けていくような感じですね。藤波辰爾さんならジュニアヘビー級時代の「藤波辰巳」とベテラン時代で分けて、ベテラン時代になるとドラゴンスープレックスは隠し技に入れておくとか(笑)。ドラゴンボールのゲームで「Sparking!シリーズ」っていうのがあるんですけど、同じキャラでも色んなパターンが選べて、孫悟空でも少年期から青年期、スーパーサイヤ人といったようにそれはまぁ細かく作られてるんですけど、それに近いことをファイプロでやってます(笑)。
ーーマニアックですね(笑)。
よろず屋さん エディットをする上で現実にそぐわないことはしたくないんですよ。YouTubeやニコ動でレスラーの入場テーマ曲の動画を再生すると曲と時代が一致していないのがあったりしてついイラッとしちゃいます。なんで『OUTBREAK』なのにNWO武藤さんの画像なんだよ!みたいな(笑)。
ーーそれは違うだろうと言いたくなるんですね(笑)。
よろず屋さん 作り手に愛がないなと。ていうか本当は知らないだろ!って(笑)。
過去の『ファイプロ』を遡ると、当時のプロレス界を潮流を知ることができる
ーーお気持ちは分かります!
よろず屋さん ファイプロの最新作『ファイヤープロレスリングWORLD』はあまりにも自由度が高くなってしまってもはや僕が参入できる市場ではないんですよね。僕としてはもっと手軽に遊べるバランスのゲームがいいんですけど、あそこまで進化してしまうとどうしても時間を費やさないといけなくてなかなかプレイする気になれなくなってしまって。だから『ファイヤープロレスリングWORLD』をやっている人は凄いと思います。
ーーなるほど!
よろず屋さん 時間をかけてハイクオリティのものを作ってみたい気持ちもありますけど、僕は元々ゲーマーでもないのでそこまでやり込めないんです。昔のゲームは色々と制約があってその中でいかに遊ぶかだったんですけど、僕にはそっちの方が合ってるのかもしれないです。
ーーお気持ちは分かります!逆に制約があるからこそ独創性も生まれたりするんですよね。
よろず屋さん そうですね。『ファイプロリターンズ』はその制約とかそこから創り出せるものとか、僕にとってちょうどいいバランスのゲームだったのかもしれません。だから次に何か作るのであれば、あえて『ファイプロリターンズ』で作るかもしれないですね、時代に逆行しちゃいますが(笑)。
あと最近『ファイプロS』を久しぶりにやりたくてセガサターンを買いました(笑)
ーーそうなんですか!
よろず屋さん 『ファイプロS』は個人的に好きなファイプロ作品のひとつでなんです。サターン特有のオーディオ感というか独特の雰囲気があって、あとシリーズで初めて6人タッグができるようになったんです。発売された1996年当時って6人タッグが流行っていたと思うんですよね、ゴールデンカップスとか。
ーー冬木軍とかですね。
よろず屋さん WARに当時では珍しく6人タッグ王座があったじゃないですか。
ーーWARは1996年7月に両国国技館で6人タッグトーナメントを開催していて、そこで天龍源一郎さんと髙田延彦さんが初対決しているんですよ。
よろず屋さん ありましたね!新日本でも6人タッグを目にすることが多かった時期でしたよね、狼群団とかトリプル・ウォリアーズとか。
ーー1996年12月の高知大会だったと思うんですけど、トリプル・ウォリアーズVS狼群団の6人タッグマッチがあって、お客さんが異常に盛り上がったんですよ。ヒールの蝶野さんが大声援を浴びて、笑顔でごきげんになっちゃって(笑)。
よろず屋さん そうですよね!
ーー当時、IWGP6人タッグ王座を創設した方がいいという声もありましたね。
よろず屋さん 6人タッグが流行っていたから『ファイプロ』もそこに注目したのかなと思っているんです。2001年にドリームキャストで発売された『ファイプロD』は桜庭和志さんっぽい総合格闘家キャラがカバーデザインで描かれていて、そこも時代を反映させてますね。
ーー『ファイプロ』は時流を読んでいて、トレンドにも敏感ですね。
よろず屋さん そうなんですよ。『ファイプロD』では寝技の攻防が新たにできるようになったんです。過去のファイプロ作品を遡ると、当時のプロレス界を潮流を知ることができるんです。なので過去のファイプロ作品にもクローズアップされてほしいですね。
ーーそういえばペンダフ先生は、『骨法とは何か?』というイベントで、骨法の歴史を年表で伝えながら、過去の『ファイプロ』シリーズを次々と取り上げてましたよ。
よろず屋さん ハハハ(笑)。あの人もファイプロ好きやなぁ(笑)。
ーー僕は『ファイプロ』製作スタッフの中に骨法の道場生がいたんじゃないかなと思ってますよ(笑)。ライガーさんとかであそこまで骨法ムーブを取り入れているんですから。
よろず屋さん ハハハ(笑)。そうかもしれない!
『実況パワープロレスリング’96』は面白かった
ーープロレスゲームは色々と発売されましたけど、やっぱり『ファイプロ』が一番凄いんですよね。プロレスマニアが納得するクオリティーを提供しているんですよね。『ファイプロ』や『エキサイティングプロレス』以外のプロレスゲームもプレイしてきたんですか?
よろず屋さん 手が届く範囲のものはけっこうプレイした気がします。スーパーファミコンの『実況パワープロレスリング’96』というゲームがなかなか面白かったです。
ーーそれはどんなゲームなんですか?
よろず屋さん 『実況パワフルプロ野球シリーズ』でお馴染みのコナミが発売したプロレスゲームで、辻よしなりアナウンサーが実況されているんです。レスラーは架空なんですけど、パワプロみたいにサクセスモードがあって練習と試合を重ねて技を増やしていくんです。あと団体が新日本っぽい団体、UWFっぽい団体、デスマッチが得意なインディーの団体、アメリカの団体の4つあるんですが、話が進んでいくとUWFっぽい団体とインディーの団体が対抗戦を行ったりするんです。当時のUインターvsWARを彷彿とさせたりしてあれは面白かったです。
ーー『実況パワープロレスリング’96』ってそこまで有名なプロレスゲームじゃないと思うんですが、あまり語る人がいないんじゃないですか?
よろず屋さん そうですね。当時やってた人もあまり見たことがないですけどいいゲームでした。
『プゲー』『世紀末プロレス解体新書』『世紀末プロ格進化論』…イベント登壇の経緯
ーーありがとうございます。よろず屋さんは近年、『プゲー』『世紀末プロレス解体新書』『世紀末プロ格進化論』といったイベントに登壇されているじゃないですか。イベントに出られた経緯についてお聞かせください。
よろず屋さん ファイプロが長らく続編も作られなかった頃に僕は『ファイプロリターンズ』 をひっぱってきてエディットしたものをちまちまとTwitterに長らくアップしてたんですけど、あるとき お笑いコンビ・ジグザグジギーの宮澤さんからDMをいただきまして。その頃僕がイッテンヨン東京ドーム大会のポスター風の画像を勝手にファイプロエディットで作っていた時期があるんですが、それを見られた宮澤さんからイベントのフライヤー作成を依頼されたんです。
ーージグザグジギーの宮澤さんはプロレスマニアとして有名な芸人さんですよね。
よろず屋さん それで出演される宮澤さんたち芸人のみなさんをエディットで作って、フライヤーに使いたいというお話だったんですが、面白そうだったので快諾したんです。そのイベントは東京まで観に行けなかったんですけど、ちゃんとイベントのときに僕の作ったエディットと同じポーズでみなさんが記念撮影をしてくれたりして。それが2016年だったんですけど、翌年に次のイベントが決まったタイミングでちょうど『ファイプロWORLD』の制作が十数年ぶりに発表されて、こりゃ発売記念をみんなで祝わなあかん!ということになって僕も大阪から参戦することになったんです。高円寺のプロレスバーに自前のPS2を持っていって『ファイプロリターンズ 』のエディットを披露したりCPU対戦をみんなで観戦するっていう内容で。それが初めて参加したイベントでした。
ーーそうだったんですね。
よろず屋さん その後に大阪のなんば紅鶴さんからお声掛けがあって、『プゲー』やジャストさんと共演した『世紀末プロレス解体新書』と『世紀末プロ格進化論』に繋がっていくんですよ。自分でマッチメイクを考えてエディットを作るのはめちゃくちゃ楽しかったですよ。
僕は『元・ファイプロリターンズエディット職人』なのかもしれない
ーーよろず屋さんが作られたエディットレスラーは丁寧で細かいし、ゲームなのにその選手の息吹を感じるので最高なんですよ。あとエディットに関してはよろず屋さんのコメントからはこだわりと誇りをものすごく感じますよ。
よろず屋さん ありがとうございます。またイベントやりたいですね。ただ『ファイプロWORLD』で出来るかな〜。最近まったくファイプロで遊べてないし、誰かが作ったエディットレスラーをサブスクで落としてイベントで使うのはなんか違いますよね。もはや『ファイプロエディット職人』ではなくて、『元・ファイプロリターンズエディット職人』ですね(笑)。けっして『ファイプロリターンズ』至上主義ってわけじゃないんですけど。
ーー『世紀末プロ格進化論』のときは最新作の『ファイプロWORLD』を使用してましたよね。
よろず屋さん そうですね、PS4版を使用しました。あの頃はまだそんなにアップデートされていなくて『ファイプロリターンズ』に近い感じでエディットできました。
ーーあのイベントでは「前田日明VS佐竹雅昭」というカードをファイプロで実現させてくれましたが、あの入場シーンは凝ってましたね。
よろず屋さん 先に道着姿の佐竹さんを入場させて前田さんの入場になったところで、実際の前田vsカレリンのときの入場シーンの映像に切り替えてバックステージから前田さんが歩き始めると今度は『ファイプロWORLD』の花道入場シーンに戻す、というような映像を事前に作っておいて、本番ではそれに合わせて「キャプチュード」を大音量で流してもらったんです。
ーーリアルからゲームの世界にワープさせたんですね。
よろず屋さん 渾身の演出でした(笑)。ああいうのが好きなんです。
過去の『ファイプロ』を体験できるイベントをやってみたい
ーー『ファイプロ』で今後、何かやってみたいことはありますか?
よろず屋さん 過去の『ファイプロ』を体験するイベントとか面白いかもしれませんね。
PCエンジン時代の『ファイプロ』で遊んだりとか。過去の『ファイプロ』にリスペクトがあるので、数々の『ファイプロ』シリーズを紹介していきたいですね。
ーーそれはいいかもしれないですね。もし、そのイベントがあった時は隣にペンダフ先生にいてもらって熱くてクレイジーな解説をさせましょう(笑)。
よろず屋さん ハハハ(笑)。イベントでみんなでエディットレスラーを作るというのもいいかなと。
ーーでは、そのイベントで作成したエディットレスラー同士で対戦させましょう!
よろず屋さん それ、やりましょう!
ーーそのイベント、なんば紅鶴さんでやってほしいですね。呼ばれたら参戦しますよ!実際にイベントに登壇してみていかがでしたか?
よろず屋さん 毎回お客さんにとても喜んでもらえるので作りがいがありますよね。
ファイプロのCPU対戦をプロレス会場さながらにみんなで声出して盛り上がるのは最高です。今でもイベントの開催を期待される声が僕の元に届くのでなんとか期待に応えたいところですね(笑)。
よろず屋さんの好きな名勝負
ーーありがとうございます。次によろず屋さんの好きな名勝負を3試合、あげてください。
よろず屋さん ますは1996年4月29日新日本・東京ドーム大会で行われたグレート・ムタVS新崎”白使”人生。試合内容もそうですが、両者の入場からもう完璧で。白使がリングにあがってから着ていた衣装をひとつひとつ脱いでいって最後に般若心経のボディペイント姿になるんですけど、白使の動作と入場曲が完全にリンクしているんです。ムタもドクロ頭巾と肩に龍のついた新コスチュームにトライアンフの和風アレンジ(=愚零闘武多協奏曲)で入場してきて度肝を抜かれました。現地で観戦した名勝負ですし、映像でも何回も見た大好きな試合ですね。
ーームタVS白使は名勝負です!
よろず屋さん あとは2001年6月8日全日本・日本武道館大会で行われた天龍源一郎VS武藤敬司の三冠ヘビー級選手権試合ですね。
ーー武藤選手が三冠王座を奪取する名勝負ですね。
よろず屋さん 当時、新日本所属の武藤さんが全日本の三冠王者になったというのが衝撃的でした。凄く感動しましたし、試合後に武藤さんが三冠ベルトをリングの中央に置いて顔を近づけてベルトにキスをするシーンがカッコいいんですよ!あと花道を歩いて控室に戻る時に全日本ファンからの声援が凄かった。翌日のスポーツ新聞は今でも持ってます。
ーーまるでホームのような歓声を浴びてましたね。
よろず屋さん 入場シーンから試合の攻防、控室のコメントのところまで全部が素晴らしくてプロレス史に残る試合って感じがします。やはりこの三冠戦は最高の名勝負です!
ーー同感です!
よろず屋さん 3試合目は1996年3月20日新日本・愛知県体育館大会で行われた大谷晋二郎VSワイルド・ペガサス(クリス・べノワ)の初代WCW世界クルーザー級王座決定戦です。この試合の映像も何回も見ました!
ーー大谷選手がスワンダイブ式DDTでペガサスを破った一戦ですね。
よろず屋さん そうです。とにかくペガサスが繰り出す技の説得力が凄まじくて、大谷さんがそれを全部受け止めるんです。やられては返しを繰り返してボロボロになるんですけど、そこから起死回生のスワンダイブ式DDTが完璧に決まってまさに超必殺技って感じで。しかもその試合は『ヤングライオン杯』の最中にやっているんですよね。
ーーその通りです。大谷選手は『ヤングライオン杯』に出場しながら、タイトルマッチを闘ってました。
よろず屋さん WCWのベルトだし初代王者はペガサスが巻くのが順当かなという空気の中、本当に凄まじい展開で最後は大逆転勝利までしてしまう。本当に凄いと思います。今、大谷さんは怪我で長期欠場中ですが、エールも込めて選ばせていただきました。個人的に大谷さんの新日本ジュニア時代のベストバウトはこのペガサス戦だと思ってます。
ーー実は大谷選手はそのシリーズで、1996年3月17日尼崎大会でライガーさんが持つIWGPジュニアヘビー級王座に挑戦して敗れるのですが、こちらも素晴らしい試合だったんです。
よろず屋さん ありましたね!
ーーライガーさんに敗れた数日後に大谷さんはペガサスと闘っているんです。当時、ペガサスが超ハイアングル・パワーボムを使っていたじゃないですか。
よろず屋さん いわゆるファイプロのワイルドボムですよね!受けたレスラーがあまりの衝撃にリバウンドするんです。
この試合でも大谷さんがワイルドボムを受けてぺしゃんこになるシーンがあるんですけどカウント2.9で返すんですよ。
ーー受けの凄みですよね。大谷さんの真骨頂のような試合ですよね。
よろず屋さん この試合はファンの間では語り草になっていて、伝説の名勝負ですね。
ーーあの頃の大谷選手のキャリアは3年9ヶ月くらいなんですよ。そのキャリアであそこまでの名勝負を展開しているので、やっぱり大谷選手は天才だと思います。
よろず屋さん その通りですね!
今後について
ーーではよろず屋さんの今後についてお聞かせください。
よろず屋さん とりあえずまたファイプロでイベントができたらいいですよね。『ファイプロエディット職人』というよりは『ファイプロ伝道師』のような役割を果たしていきたいです。僕自身がそうだったようにファイプロを通じてもっとプロレスを好きになる人が増えたら嬉しいです。あと3年ほど前に結婚したんですけど、それまでまったくプロレスを知らなかった妻が興味を持って一緒にプロレスを観てくれるようになりまして。予備知識がないから着眼点や感想が面白いんです。今やすっかりプ女子になってくれてこれからも一緒にエンジョイしていきたいですね。
ーーありがとうございます。ではよろず屋さんに最後の質問です。あなたにとってプロレスとは何ですか?
よろず屋さん 難しいですね…。プロレスは楽しませてくれるものであり、語らせてくれるものでもあり、レスラーの生き様を見て影響を受けるものでもあって…。プロレスは色々なスタイルがあるじゃないですか。
ーー確かにそうですね。
よろず屋さん その多様性がプロレスの魅力じゃないかと。「どっちがいい」や「どっちが悪い」とかじゃなくて「どっちも素晴らしい」でいい。勝ち負けだけじゃないプロレスの世界観が、自分の人生を豊かにしてくれているように思うんです。すべてのプロレスとプロレスラーにリスペクトですね。
ーーこれでインタビューは以上となります。よろず屋さん、ありがとうございました!今後のご活躍をお祈り申し上げます。
よろず屋さん こちらこそありがとうございました!
(第3回終了/私とプロレス よろず屋さんの場合・完)