忘れられない。
心の中からちっとも消えてくれない。
あんなにひどいやつだったのに。
…どうしてこんなに好きなのか。
もう会わない。
彼はいい歳だ。スペックも高い。
そろそろ身を固めても良いだろう。
他の女のものになった男になんか会いたくない。
もう会えない。
私はこれからどんどん老けて行くのだろう。
そりゃ、綺麗でいたい。女と意識されていたい。
でも、身体はナマモノ。老化は自然の摂理だ。
わかっちゃいるが…老けた姿なんか見せたくない。
いつか天国で、再会できる日がくるのなら、
その時は、素直に好きだと言えるのだろうか。
あのときみたいに、周りで目を釣り上げて
キーキー騒ぐ人達なんて居なくて…。
目と目を合わせて。
手を伸ばして。
頬を撫でて…
その先へ、進めるのだろうか。
天国ではエロい事などしないんだろうか?
肉体と離れて、欲望から解放されるんだろうか?
でも…天国には地上にある良いものは全てあると聞く。
まあ…いずれにせよ、あちらに行けば充たされるのだ。
どっちだっていいか。
…そんな事を考えていたら、少し気が楽になった。