70代の美人にお会いした事がある。
女優の高峰秀子を豊満にしたような、赤く薄い唇と、憂いのある瞳を持った妖艶な方だった。
お金持ちの奥様であったが、同世代の女性達の中にいても、明らかに抜きん出て美しかった。
お近くで拝見したが、不自然な整形の痕は感じられず、ホワイトニング位はされているかも知れないが、多少のシミやシワはあってもそれが目に入らないほど魅力的な方だった。
休日の朝でも美しく化粧をし、髪を巻き、祝い事の日にはピンクのスーツを御召しになり、きちんとヒールをはいて出掛けられる方だった。
それがどんなに大変な事なのか、あちこちにガタがきて、疲れの抜けなくなってきた50代の私にも容易に推測出来る。
と、同時に美しい女性である事こそが、彼女にとっての生きる喜びであったのだろうと思う。
あの方は、恋をしてこられたのだろうか。
恋をされてはきただろう。
あれだけの美貌だ。
魅了された男性は数知れない事だろう。
歳を取り、美しくなくなっていくのは怖い。
不自然な整形を施すのはしたくない。
加齢に抗うのは苦しい事だが、
恋をする限りは女でありたい。
実際に美しく歳を取られた方がいらっしゃるのは励みになる。
相当な努力が必要になるとは思うが。
70代であれだけ美しくいられる方がいらっしゃるなら、私もまだまだ頑張らなければ。