[書評]『ノマドライフ』本田直之 (著)
この一年で、「ノマド(nomad : 放牧)」という言葉をよくネット上で目にします。
私の中のノマドは「フリーランスの人がカフェで仕事する」くらいの
安易なイメージしかありませんでした。
しかし、この数ヶ月、自社の新しい事業計画、組織計画を考えていく中で、
この「ノマド」という言葉に注目をすることにし、そのときに手にしたのが
この本田直之さんの「ノマドライフ」という本です。
高度経済成長期から日本の社会をリードしてきた、
自動車、家電、製造業などの大企業が
ここ数年で大量のリストラを行なったり、
事業縮小を余儀なくされている話を耳にします。
日本社会の人口がここから急激に減少します。
税負担が上がることも間違いありません。
一方で、日本人は富裕層でなくともモノに対する
欲求はある程度満たされている時代になりました。
「貧乏だ」「低収入だ」「将来が不安だ」と言いながらも、
好きな音楽が聞けて、好きな番組が観れて、
好きなゲームが出来て、高度な情報機器を持ち歩く時代です。
色々と書きましたが、私が感じているのが、
従来の「労働」「経営」「雇用」などを
あらためて考える時期に来ていることです。
これは弊社だけではなく、日本の社会全体の話として考えています。
この『ノマドライフ』は今後のビジネス、そして自身の
働き方を考える上で大いに参考になりました。
気になった部分、参考にしたいと思った部分を箇条書きで記載します。
__
・人生を仕事かプライベートかといった従来の区分けで考えるのをやめて、自分らしさを追求すること。(p13)
・たくさんの"モノ"を所有することが幸せとされたのは、せいぜい90年代までのスタンダードです。(p23)
・最初に「昇進を断るという選択肢もありうる」と受け入れる準備をしたら、もっと身軽になれます。(p27)
・(東日本大震災の際に)1週間ほど自宅待機になった会社が多くありますが、パソコンとスマートフォンがあれば思いのほかどこでも仕事ができたという人もいるのではないでしょうか?節電のために通常業務が短縮されたけど、「早く終わらさなければ」という縛りで仕事がはかどった人もいます。(p32)
・誰にでもできるといっても、ノマドライフは、今すぐにできるわけではありません。(p37)
ノマドライフまでの6つのフェーズ(p48)
第1フェーズ「ベースをつくる時期」(5年)
仕事、営業、海外生活のノウハウ蓄積
第2フェーズ「方向性を模索する時期」(3年)
悩み、いろいろ模索。ビジネスの種を蒔く
=未来のベーシックインカムをつくっていく
第3フェーズは「未来につながる実績を残す時期」(5年)
ノウハウ完成、成果を上げる
=一番ハード。濃密に働いて経営能力を磨く
第4フェーズ「転換期」(2年)
デュアルライフのリサーチ&ベース構築、人脈づくり
=ライフスタイルのブラッシュアップ
第5フェーズ「実践期」(5年)
デュアルライフ実践・ノウハウ完成
第6フェーズ「シェアの時期」
ノウハウを伝えて、仲間を増やす
・「ノマドになるにはフリーにならなきゃ」と、(会社を)いきなり辞めてしまうのは、準備なしの無謀な賭けです。(p52)
・目の前にある仕事やお金を追いかけているようでは、自分らしい働き方など永遠にできません。(p55)
・そもそも「本業」などなくていいというのが、わたしの意見です。(p57)
・本業一筋ではなく、多くのものをやってみる。ひとつひとつは小さなものでも、違うものを掛け合わせる能力があれば、思いもよらない効果が生まれる。(p62)
・実際にデュアルワークとして何をするかを考えたとき、一番避けるべきは時間給的な仕事です。(p64)
・愛社精神に溢れる優秀で若いビジネスパーソンには、「会社を愛するだけでなく、その仕組みから何か学び取る」という貪欲さをもつことをおすすめします。(p69)
・旧来型のスタンダードでは、「事業を大きくするのが正解」とされていました。いい場所に立派なオフィスを構え、人をたくさん雇用し、売り上げを伸ばすというのが王道だったのです。
しかしノマドワークでは、雇わないでできるビジネスの仕組みを考えるべきです。かかえるものを少なくしましょう。
①テクノロジーの力で、スケジューリングなどの秘書的業務をラクにこなす。
②会計など、苦手なことはアウトソーシングする。
③大きなプロジェクトは外部とコラボレーションする。(p72)
・個と個がコラボレートする、あるいはプロジェクトチームをつくるというとき、目の前の利益優先だと続きません。(p75)
・仕事のトレーニング① 週1回「会社に行かない日」をつくる(p82)
会社に行かない日も仕事をし、会社に行く日より成果を出すことを目指しましょう。
・仕事のトレーニング② 机の引き出しを空にする(p83)
一回極端にやってみないと、さまざまな成約から永遠に解放されません。
・仕事のトレーニング③ デスクトップPCはいらない(p85)
・仕事のトレーニング④ "ガラケー"をやめる(p83)
・ノマドライフに完全移行するには、高いスキルと生産性、そして自分自身の人生哲学が必要です。(p103)
・「ノマドライフ=お金がかかる、もしくは海外限定」というのは早計です。(p103)
・お金の使い方は習慣です。自分の使うお金が、「投資」「消費」「浪費」のどのカテゴリーなのか、カテゴリー分かった上でお金を使う習慣をつけましょう。(p109)
・時間のトレーニング① 定時に仕事を終わらせる(p125)
・時間のトレーニング② 「クリエイティブでないこと」を排除する(p127)
・時間のトレーニング① 「定期的な約束」を排除する(p128)
・選択力をつける最良の道は、「考え続けること」。自分は何のためにノマドライフを求めているのか、そのために何をすればいいのか、思考することです。(p133)
・ノマドライフに思考の柔軟性が必要な理由は、さまざまな人や文化とかかわってこそ、成立するものだからです。(p135)
・(モノを)持てるけれど、持たないという価値観。節約ではなく、選択。(p141)
・昔は「たくさんのものがついているのがすばらしい」とされていました。しかし今は、iPhoneのように二つ折りでもない、ボタンも一つしかない、分厚いマニュアルもないミニマムでわかりやすいものが評価されています。(p142)
・モノより経験を重んじるノマドライフでは、(モノの)所有に使うお金があれば、経験に使います。(p142)
・効率化すべきものと、非効率でもいいものを見分ける力が必要です。何でも効率化してしまうのではなく、何を効率化するのか選ぶ能力が必要なのです。(p147)
・ノマドライフで不可欠なのは「自己責任思考」です。なにかあったとき、他社に原因を求めてはなりません。(p148)
・「自己責任」を養うにあたり、「安易に人に聞かないこと」は絶対に守るべき大原則です。
人に聞く前に自分で考え、思考能力を高めることが重要です。(中略)まず自分で調べて、自分なりの基礎知識をたくわえたうえで聞きましょう。(p149)
・思考のトレーニング① いつもと違うことをやってみる(p161)
・思考のトレーニング② 室内から屋外へ、夜から朝へ(p162)
・思考のトレーニング③ ひと回り以上違う世代と付き合う(p164)
・思考のトレーニング④ 言葉以外の共通言語を持つ(p165)
・思考のトレーニング⑤ モチベーションは上げ下げしない(p167)
・不安は受け入れましょう。その上で、不安に支配されないために行動することです。(p171)
・いつも自由で、とらわれず、何にも依存せず、馴れ合わない心のあり方。
仕事と遊びの区別をつけず、クリエイティビティや効率性、思考の柔軟性が向上し、それがいいスパイラルになる人生。(p172)
・ノマドライフは、新しい生き方のひとつの提案、そして新しい心のありようひとつの提案です。(p172)
最後にこの本にも引用されていた老子の言葉を引用して終わります。
「生きることの達人は、仕事と遊び、労働と余暇、愛と宗教の区別をつけない。何をやるにしろ、その道で卓越していることを目指す。仕事か遊びかはまわりが決めてくれる。当人にとっては、常に仕事であり遊びでもあるのだ」老子
桑畑タケル
ノマドライフ 好きな場所に住んで自由に働くために、やっておくべきこと/朝日新聞出版

¥1,470
Amazon.co.jp
私の中のノマドは「フリーランスの人がカフェで仕事する」くらいの
安易なイメージしかありませんでした。
しかし、この数ヶ月、自社の新しい事業計画、組織計画を考えていく中で、
この「ノマド」という言葉に注目をすることにし、そのときに手にしたのが
この本田直之さんの「ノマドライフ」という本です。
高度経済成長期から日本の社会をリードしてきた、
自動車、家電、製造業などの大企業が
ここ数年で大量のリストラを行なったり、
事業縮小を余儀なくされている話を耳にします。
日本社会の人口がここから急激に減少します。
税負担が上がることも間違いありません。
一方で、日本人は富裕層でなくともモノに対する
欲求はある程度満たされている時代になりました。
「貧乏だ」「低収入だ」「将来が不安だ」と言いながらも、
好きな音楽が聞けて、好きな番組が観れて、
好きなゲームが出来て、高度な情報機器を持ち歩く時代です。
色々と書きましたが、私が感じているのが、
従来の「労働」「経営」「雇用」などを
あらためて考える時期に来ていることです。
これは弊社だけではなく、日本の社会全体の話として考えています。
この『ノマドライフ』は今後のビジネス、そして自身の
働き方を考える上で大いに参考になりました。
気になった部分、参考にしたいと思った部分を箇条書きで記載します。
__
・人生を仕事かプライベートかといった従来の区分けで考えるのをやめて、自分らしさを追求すること。(p13)
・たくさんの"モノ"を所有することが幸せとされたのは、せいぜい90年代までのスタンダードです。(p23)
・最初に「昇進を断るという選択肢もありうる」と受け入れる準備をしたら、もっと身軽になれます。(p27)
・(東日本大震災の際に)1週間ほど自宅待機になった会社が多くありますが、パソコンとスマートフォンがあれば思いのほかどこでも仕事ができたという人もいるのではないでしょうか?節電のために通常業務が短縮されたけど、「早く終わらさなければ」という縛りで仕事がはかどった人もいます。(p32)
・誰にでもできるといっても、ノマドライフは、今すぐにできるわけではありません。(p37)
ノマドライフまでの6つのフェーズ(p48)
第1フェーズ「ベースをつくる時期」(5年)
仕事、営業、海外生活のノウハウ蓄積
第2フェーズ「方向性を模索する時期」(3年)
悩み、いろいろ模索。ビジネスの種を蒔く
=未来のベーシックインカムをつくっていく
第3フェーズは「未来につながる実績を残す時期」(5年)
ノウハウ完成、成果を上げる
=一番ハード。濃密に働いて経営能力を磨く
第4フェーズ「転換期」(2年)
デュアルライフのリサーチ&ベース構築、人脈づくり
=ライフスタイルのブラッシュアップ
第5フェーズ「実践期」(5年)
デュアルライフ実践・ノウハウ完成
第6フェーズ「シェアの時期」
ノウハウを伝えて、仲間を増やす
・「ノマドになるにはフリーにならなきゃ」と、(会社を)いきなり辞めてしまうのは、準備なしの無謀な賭けです。(p52)
・目の前にある仕事やお金を追いかけているようでは、自分らしい働き方など永遠にできません。(p55)
・そもそも「本業」などなくていいというのが、わたしの意見です。(p57)
・本業一筋ではなく、多くのものをやってみる。ひとつひとつは小さなものでも、違うものを掛け合わせる能力があれば、思いもよらない効果が生まれる。(p62)
・実際にデュアルワークとして何をするかを考えたとき、一番避けるべきは時間給的な仕事です。(p64)
・愛社精神に溢れる優秀で若いビジネスパーソンには、「会社を愛するだけでなく、その仕組みから何か学び取る」という貪欲さをもつことをおすすめします。(p69)
・旧来型のスタンダードでは、「事業を大きくするのが正解」とされていました。いい場所に立派なオフィスを構え、人をたくさん雇用し、売り上げを伸ばすというのが王道だったのです。
しかしノマドワークでは、雇わないでできるビジネスの仕組みを考えるべきです。かかえるものを少なくしましょう。
①テクノロジーの力で、スケジューリングなどの秘書的業務をラクにこなす。
②会計など、苦手なことはアウトソーシングする。
③大きなプロジェクトは外部とコラボレーションする。(p72)
・個と個がコラボレートする、あるいはプロジェクトチームをつくるというとき、目の前の利益優先だと続きません。(p75)
・仕事のトレーニング① 週1回「会社に行かない日」をつくる(p82)
会社に行かない日も仕事をし、会社に行く日より成果を出すことを目指しましょう。
・仕事のトレーニング② 机の引き出しを空にする(p83)
一回極端にやってみないと、さまざまな成約から永遠に解放されません。
・仕事のトレーニング③ デスクトップPCはいらない(p85)
・仕事のトレーニング④ "ガラケー"をやめる(p83)
・ノマドライフに完全移行するには、高いスキルと生産性、そして自分自身の人生哲学が必要です。(p103)
・「ノマドライフ=お金がかかる、もしくは海外限定」というのは早計です。(p103)
・お金の使い方は習慣です。自分の使うお金が、「投資」「消費」「浪費」のどのカテゴリーなのか、カテゴリー分かった上でお金を使う習慣をつけましょう。(p109)
・時間のトレーニング① 定時に仕事を終わらせる(p125)
・時間のトレーニング② 「クリエイティブでないこと」を排除する(p127)
・時間のトレーニング① 「定期的な約束」を排除する(p128)
・選択力をつける最良の道は、「考え続けること」。自分は何のためにノマドライフを求めているのか、そのために何をすればいいのか、思考することです。(p133)
・ノマドライフに思考の柔軟性が必要な理由は、さまざまな人や文化とかかわってこそ、成立するものだからです。(p135)
・(モノを)持てるけれど、持たないという価値観。節約ではなく、選択。(p141)
・昔は「たくさんのものがついているのがすばらしい」とされていました。しかし今は、iPhoneのように二つ折りでもない、ボタンも一つしかない、分厚いマニュアルもないミニマムでわかりやすいものが評価されています。(p142)
・モノより経験を重んじるノマドライフでは、(モノの)所有に使うお金があれば、経験に使います。(p142)
・効率化すべきものと、非効率でもいいものを見分ける力が必要です。何でも効率化してしまうのではなく、何を効率化するのか選ぶ能力が必要なのです。(p147)
・ノマドライフで不可欠なのは「自己責任思考」です。なにかあったとき、他社に原因を求めてはなりません。(p148)
・「自己責任」を養うにあたり、「安易に人に聞かないこと」は絶対に守るべき大原則です。
人に聞く前に自分で考え、思考能力を高めることが重要です。(中略)まず自分で調べて、自分なりの基礎知識をたくわえたうえで聞きましょう。(p149)
・思考のトレーニング① いつもと違うことをやってみる(p161)
・思考のトレーニング② 室内から屋外へ、夜から朝へ(p162)
・思考のトレーニング③ ひと回り以上違う世代と付き合う(p164)
・思考のトレーニング④ 言葉以外の共通言語を持つ(p165)
・思考のトレーニング⑤ モチベーションは上げ下げしない(p167)
・不安は受け入れましょう。その上で、不安に支配されないために行動することです。(p171)
・いつも自由で、とらわれず、何にも依存せず、馴れ合わない心のあり方。
仕事と遊びの区別をつけず、クリエイティビティや効率性、思考の柔軟性が向上し、それがいいスパイラルになる人生。(p172)
・ノマドライフは、新しい生き方のひとつの提案、そして新しい心のありようひとつの提案です。(p172)
最後にこの本にも引用されていた老子の言葉を引用して終わります。
「生きることの達人は、仕事と遊び、労働と余暇、愛と宗教の区別をつけない。何をやるにしろ、その道で卓越していることを目指す。仕事か遊びかはまわりが決めてくれる。当人にとっては、常に仕事であり遊びでもあるのだ」老子
桑畑タケル
ノマドライフ 好きな場所に住んで自由に働くために、やっておくべきこと/朝日新聞出版

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Jump Start 4周年
2012年7月7日の本日、
Jump Start 株式会社は4周年を迎えました。
設立に至るまでも色々とありましたが、
設立からの4年はまさに山あり谷あり。
そのジェットコースターのような毎日は
年々加速している感さえあります。
素敵な人々との出逢いがあり、
大切な人との死別がありました。
奇跡的なご縁から発展したパートナー企業もあれば
解散、倒産したパートナー企業もあります。
一つひとつの出逢いとお別れが、
私たちを大きく成長させてくれました。
Jump Start の活動を通して関わっていただいた方々に
心より御礼申し上げます。
創業当初は想像すらできなかった規模の
プロジェクトを請けれるようになりました。
尊敬している人、尊敬している企業と
一緒に仕事ができるようになりました。
今のメンバーは入社当初に比べて
二倍以上の生産を上げるほど成長しました。
おかげさまで毎年130~140%ずつ売り上げも伸びており、
5年目を迎えてようやく企業らしくなったと我ながら感じている次第です。
まだまだじっくり振り返るには早いです。
現在弊社は、創業以来最大と言っても過言ではないくらい
大きな動きを企てております。
時期が来たら随時発表していきます。
そうです。随時、ということは一つではありません。
そして一つずつ、一つずつ空想を実現していきます。
自分で思っているよりも、
もっとリスクが取れると思っています。
5年目の私たちも宜しくお願いします。
社会の明るい未来が見えにくい時代だからこそ。
期待を越える成果を上げ、社会に恩返しを。
深謝!
桑畑タケル
Jump Start 株式会社は4周年を迎えました。
設立に至るまでも色々とありましたが、
設立からの4年はまさに山あり谷あり。
そのジェットコースターのような毎日は
年々加速している感さえあります。
素敵な人々との出逢いがあり、
大切な人との死別がありました。
奇跡的なご縁から発展したパートナー企業もあれば
解散、倒産したパートナー企業もあります。
一つひとつの出逢いとお別れが、
私たちを大きく成長させてくれました。
Jump Start の活動を通して関わっていただいた方々に
心より御礼申し上げます。
創業当初は想像すらできなかった規模の
プロジェクトを請けれるようになりました。
尊敬している人、尊敬している企業と
一緒に仕事ができるようになりました。
今のメンバーは入社当初に比べて
二倍以上の生産を上げるほど成長しました。
おかげさまで毎年130~140%ずつ売り上げも伸びており、
5年目を迎えてようやく企業らしくなったと我ながら感じている次第です。
まだまだじっくり振り返るには早いです。
現在弊社は、創業以来最大と言っても過言ではないくらい
大きな動きを企てております。
時期が来たら随時発表していきます。
そうです。随時、ということは一つではありません。
そして一つずつ、一つずつ空想を実現していきます。
自分で思っているよりも、
もっとリスクが取れると思っています。
5年目の私たちも宜しくお願いします。
社会の明るい未来が見えにくい時代だからこそ。
期待を越える成果を上げ、社会に恩返しを。
深謝!
桑畑タケル
[書評]『私、社長ではなくなりました。 ― ワイキューブとの7435日』安田 佳生 (著)
- 私、社長ではなくなりました。 ― ワイキューブとの7435日/安田 佳生(やすだ よしお)
- ¥1,470
- Amazon.co.jp
この本に対する先輩経営者や友人の辛辣なレビューを観て読みたくなりました。
ここまで辛辣に書かれるものには何か価値が眠っているという直感です。
結論から言えば「今読んで本当に良かった」というものだ。
恥ずかしいことに本を読み始めてから、
規模は違えど採用広告を中心に広告代理業を営んでいる弊社の「同業」であり、
弊社の何歩も先を行っていた「先輩企業」ということに気付いた。
本棚のデザイン関連の書籍にはワイキューブの実績がいくつか掲載されており、
中には私が良いと思って付箋を貼ったページもあった。
この先、私たちが事業を展開するにあたり、
成功事例から学ぶことが重要であるのこと同じくらい
失敗事例から今後の対策を考えることが重要だと認識していたが、
この本からそのことを学んだ。
(ここでは何をもって「失敗」とするかは割愛する)
この本を読み進める上で私のここ数ヶ月の大きな問いである
「社員満足とは何か?」を念頭に読み進めた。
そこから見えてきたのは、この安田さんの根底には
自分自身のこと、そして描くビジョンに対する「自信のなさ」が目につく。
自分自身のパーソナリティ、および描いているビジョンに
自信がない経営者がどうやって社員の満足度を上げていくか。
その典型的な事例がこのワイキューブの盛衰なのかもしれない。
ここでいう「自信」とは、
決して自分の社会的地位や評価に対する満足感のことではない。
自身のビジョンに対して
経営者自身が心惹かれ魅了されているかということである。
安田さんの場合、社会や大きな組織に対するアンチテーゼ、
そして自身が特別なキャラクターであることへの
承認欲求(自身を認めてもらいたい欲求)が
経営をする上での大きな「活力源」になっているように読み取れた。
これらの欲求は短期的に成果を出すためには非常に有効であると私は考えている。
かくいう私も短期的に瞬発的にパワーを発揮したいときは
自身の「怒り」や「悲しさ」という感情を「活用」させてもらっている。
自身を認めて欲しいという「求愛感情」もかなりパワーになる。
ただこれらの感情は長期的にかつ継続的にパワーを与えてくれるものではない。
最終的には自分自身がそのことを本気で取り組み、実現したいか。
さらに言えばその未来に対して心からの喜びや愛情が存在するかだと思っている。
「安田さんの経営は常識や一般論と照らし合わせれば
破綻してしかるべきだ」という多くの方の主張には同意する。
その一方で、経営者が自分の経営に対して自信を持てなくなってしまった瞬間に
誰しもが安田さんと似たような行動をとる可能性があるのだ。
かくいう私も社員の成長や成果に不満を感じたり、
経営がうまくいっていないときに真っ先に考えるのは
「社員の給与を思いっきりあげたらそれに見合った成果を出すのでは?」
「福利厚生を充実ささせれば社員はもっと働くのでは?」
「とにかく優秀な人材を獲得するために先行投資すれば事業はうまくいくのでは?」
といった社員への待遇に関してである。
ここに対して本当にそのまま行動してしまったのが安田さんなのではないか。
自分自身が雇用されていたときを思い返すと、給与や福利厚生などの待遇は
重要なポイントであったことには間違いないが、それだけのために
働いていたかと聞かれれば間違いなくNOだ。
社員満足度を上げていく。さらには愛社精神、チームワークを向上する上で、
待遇面だけでは、本当の意味での社員満足度は上がらない。
もう少し、補足すれば効果は間違いなく出るが、どこかで限界が来るのは間違いない。
その問いに対する答えがこの本を読んでいてかなり整理された気がする。
答えは各企業によって異なるものになるとは思うが、
弊社では、待遇面の向上を引き続き取り組むと同時に、
本のレビューのつもりが結局自分の会社のことになってしまいましたが、
それだけ、自身の経営に関して叡智を得られたということでまとめさせていただきます。
裸の王様ではなく、実現したい未来の体現者として生きよう。
桑畑タケル