2010年パリコレクション速報 Part | jumpmokomptopsのブログ

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どこかレトロであると同時にフューチャリスティックなコレクションを発表した、 バレンシアガ のニコラ・ゲスキエール. ファーストルックでは、パステルイエローのメッシュのミニスカートに、映画『スターウォーズ』に登場する宇宙戦士を思わせる構築的なシルエットのトップがコーディネイトされた. ショーの中盤では、胸と腕部分にふくらみを持たせたコクーンシルエットのマルチストライプのドレス、フィナーレでは、フランス語のメッセージをアトランダムにちりばめて裁断し、再構築したタンクドレスが登場した. ドレープを駆使した1年前のフェミニンなコレクションとは異なり、構築的で実験的ともいえるショーだったが、イエロー、ブルー、グリーンのパステルカラーを多用したルックは、全くシリアスでなくオプティミスティックなムードに溢れていた. 今シーズン、 バルマン のクリストフ・デカルナンは、バロックとグラムロックをミックスしたスタイルを打ち出した. 世紀を超えた時間軸の差こそあれ、共通するのはどちらも「思い切り着飾ること」. プリンスのBGMが流れる中、モデルたちはパープルのボリュームファーにスキニーレザーパンツ、ギラギラと輝くゴールドのアシンメトリードレス、ジュストコール(17世紀の男性が着ていた丈の長い上着)を思わせるスパンコール刺繍のコートを纏ってランウェイを歩いた. もちろん、クリストフのトレードマークであるパワーショルダーは、今シーズンもジャケットやミニドレスに積極的に取り入れられている. 戦士を思わせる強く凛とした女性像を描いたのは A.F.ヴァンデヴォースト と リック・オウエンス . A.F.ヴァンデヴォーストは、甲冑を彷彿させるトップやスタッズをあしらったトレンチコートを提案した. ドレープを効かせたオーバーサイズのニットのコレクションも秀逸だ. 一方のリック・オウエンスは、シャイニーグレーや黒を中心としたダークトーンのカラーパレットを用いた. タイトシルエットのコートやドレスに、ジオメトリック模様のタイツとブーツ、レザーグローブを纏ったモデルは、黒いアイラインのメイクを施された. A.F.ヴァンデヴォーストが運命づけられた英雄ジャンヌ・ダルクなら、リック・オウエンスはSFアニメに登場する悪役ヒーロといったイメージだ.