・前置き
私は「ドレミソラシド」辺りで日向坂を知り、徐々にその魅力に気づき、やがてファンになった。
『ひらがな推し』や『日向坂で会いましょう』などを見て、バラドルとしての日向坂を好きになった。
正直に言うが、初めは番組の最後に歌ったり踊ったりしている部分は見てなかったし、
当然(?)CDを買うなんてことはしていなかった。
ただ日向坂の魅力を知っていくうちに興味がだんだん芽生え始め、
かつユニエア(日向坂のリズムゲーム)で音楽を知っていくうちに、
口ずさみ、youtubeを漁り、CDを買い、そしてオンラインライブを視聴するまでになった。
ちゃんとアイドルとして日向坂を好きになった。
我ながらチョロい。
そんなこんなでついついライブに行ってきた。
ハスってんじゃないよ、と言われちゃうかもしれないけど、
それでも生で観るのとテレビで観るのとでそんなに違うとは思っておらず、
むしろカメラを通して観たほうが観やすいのではないか。
バンドなんかと違って音も割れたり響いたりして綺麗に聴こえないのではないか。
生がいいという先入観や、生でアイドルを観られたという貴重性が興奮に繋がるだけで
1万円払う価値が果たしてあるのかと疑わしく思っていた。自らチケット買ったくせに。
まだまだ自分はライトなファンであって、
グッズを集めたりCDを何枚も買ってオンライン握手会に参加したりするまではないと思っている。
全員の名前は言えるし「ひな会い」は全部観てるし、他の番組もそこそこ観ている。
だがサイリウムカラーはわからないし、誕生日もほとんどわからない。
生写真が欲しいとは思わないし、恋愛スキャンダルが出てもそこまでショックじゃない。
しかし、チケットを買ってみた。ライブに行ってみた。
そういう人間のレポと思ってほしい。
・初めてのライブレポ
私は福岡の1日目(2021/9/26)に行った。
場所はマリンメッセ福岡。
会場入りしただけでは別に感動するわけでもなく、わりと落ち着いていた。
祝花が飾ってあるなど見るべきところはあったが会場の描写は省く。
会場に着いてから、席についてから、しばらく待ち時間があるため
ライブが始まるまでわくわくもしていたが暇だなぁまだかなぁと思っていた。
すると突然、斎藤京子と濱岸ひよりによるナレーションが始まった(いわゆる影ナレ)
撮影するなとか席から離れるなといった注意事項を笑いながら読んでいて
微笑ましく思うと共に急にわくわくが高まってきた。
Overtureが来るぞ、そろそろ来るぞと思っているとオープニングムービーが始まった。
歌、ダンス、ドラマ、バラエティ、モデル、ゲーム様々な分野で活躍する日向坂が
更に多くの人にハッピーオーラを届けるために全国を回ってファンを増やそうという内容のことを言ってた。
ムービーも終わりOvertureが始まるぞ、というタイミングで突如後ろからメンバーの声が。
「1 NO WAR in the future」 がゲリラ的に始まった。※番号は曲順
会場中央にある移動式のステージから始まり、それがメインステージに移動しながらのパフォーマンス。
普通に驚いた。不意打ちを喰らって、一気にテンションが上がった。
メンバーがメインステージの方へ移動して一旦姿を消すとOverture
で、「2 青春の馬」
メインステージ上部にはメリーゴーラウンドがあり、金村、松田、渡邉が馬に乗る演出もあった。
盛り上がる曲が二連続。
この時点で既に私は感涙がにじみ出ていた。
なぜだかわからないけど衝撃を受けた。チョロすぎる。
芸能人は、よく「画面越しで見るより直接見る方が良い」と言われる。
まさにその通りで、頭ではなく心で理解ができた。
元々全メンバー好きだし、愛着以上の何かを持っていて可愛いとも思っていたが、
実物は想像以上に小さくて力強くて何とも言えないパワーを感じた。
例えるなら、まだ子供のライオンが自分の体以上の獲物を仕留めている姿を見るような気分。
よくわからないかもしれないが私もよくわからない。
わずか2曲でこんなんなっちゃうんだからこれは最後までもつのか?
いや、ここがクライマックスでこのあと疲れて飽きてしまうのか?
そんなことを頭の片隅で考えるくらいには余裕があった。
舞台装置はひらがな時代の武道館ライブを彷彿させるアミューズメントパークを模したものから始まる。
中央が円形の二段、左右に非対称な3段ずつのステージがあった。
ボールやパンチを交わしてボタンを押すというアトラクションに
生身の人間が物を投げたら届く距離にいるわけで、「3 アザトカワイイ」 を披露しながら挑戦。
続いて森本と高橋の寸劇。舞台装置は映像によって見え方が異なる。
さっきまでのアミューズメントパークは洋風なものに変わった。
お嬢様役の森本と紳士役の高橋がカフェテラスで愛を育んでいくといった劇。
日曜日にデートを始めるという話になって、「4 キュン」 である。
新3期生は参加していない楽曲がまぁまぁあるので、こういった形で参加できるのは
ライブならではの強みかもしれない。
曲が終わると暗くなり、仮面をつけた魔女のような姿の佐々木美鈴が現れる。
彼女の手の動きに合わせて舞台の各所から炎が上がり、物々しい雰囲気に包まれる。
そうして、「5 My Fans」 を歌った直後、
ステージ上部で丹生が指揮者となり、新三期生の3人が演奏のパントマイム始める。
それがそのまま「 6 ドレミソラシド」 の前フリとなる。
他のメンバーはイントロが流れるといつものように演奏のマイムを行うが、
丹生が違う場所で指揮を振っていて、慌ててみんなのところへ行くという演出があった。
記憶を頼りに書いているので記憶違いかもしれないが、
これまでの6曲すべて衣装変えてたんじゃないだろうか。
ちょっとした演出の間に急いで着替えていたと思うが、
観客からすれば一瞬で変身したように見える。
そして、朗読劇が始まった。
ひなクリで出てきたキャラクターたちが「おひさま化計画」を手伝おうとするも
「おじさま化計画」と聞き間違えて妙なことを言い出すという劇。
ウマ役が金村
オオカミ役が加藤
時計役が高橋か東村
ラクダ役が河田
もう1つ何かキャラが出ていたけどなんだっけ?
朗読劇が終わると「7 声の足跡」
その後、「8 こんなに好きになっちゃっていいの?」
この辺りの記憶は曖昧だ。
「こん好き」はシングルの中でもかなり好きな曲なのだが、
なかなかライブで披露されないので嬉しかった。
その嬉しさのせいなのか、どうやってこの曲が始まったのか覚えていない。
ただMV同様、佐々木久美が松田を抱いて、ぐるりと回るシーンが観られてよかった。
曲が終わると急にクイズ番組が始まる。
その場でチーム分けが行われ、佐々木久美が司会で福岡にまつわる問題が出た。
チーム名も自分たちで適当に決めており以下の通り。
チーム「(忘れた)」
チーム「すっとこどっこい」
チーム「おいC」
チーム「ラーメン」
問題は覚えている範囲で
1.Rev.from DVL(レブ・フロム・ディーブイエル)に所属していた
奇跡の一枚で話題になった女優は誰?
2.ラーメンの茹で方で、カタ、バリカタの次に硬いのは何?
3.福岡を拠点とする球団はソフトバンクホークスですが、ホークスとは何のこと?
4.福岡のとある通りは予備校生が多く通ることから◯◯通りと呼ばれるようになった。
それは何?
5.福岡の大濠公園で、カップルがあることをすると別れるというジンクスがある。それは何?
正解したチームには、福岡銘菓「博多通りもん」が得られる。
その後、9 何度でも何度でも
埼玉トリオの「10 あくびLetter」 が初披露。
そして一期生の 11 どうする?どうする?どうする?
で、MCは松田中心に2期生が行った。
マホガニーの意味がわからなかったという話や
金村の歌パートにミルクティーという歌詞が入っていることなどを話していた。
「12 君しか勝たん」,「13 膨大な夢に押し潰されて」の前後はよく覚えていない。
ここらでダンスパートがあった気がする。
「君しか勝たん」はスティックバルーンで叩いて応援するところが楽しかった。
それまでは適当に叩いていたが、この曲だけはリズムが決まっていたので
周りを見て間違えないように叩いた。練習しておけばよかったとやや後悔。
叩くのに集中して、じっくり観れてなかったかもしれない。
メンバーがメインステージ、花道、中央ステージとあちこちに動いて、
どこ観ればいいかわからない→どこ観ても楽しい!という状態だった。
そして「14 キツネ」やっぱり一番盛り上がるライブ曲だと思う。
「コンコンコンコンコーン!」のところは爆発が起きると分かっていても驚いてしまった。
その興奮のまま「15 誰よりも高く跳べ!」
周りのファンたちも飛んでいて、私もうまいこと飛びたいなと思ったが
そこは恥ずかしさが勝ってしまってジャンプはしなかった。
その後の「16 JOYFUL LOVE」
実はペンライトはおろか、推しメンタオルなどグッズを一切持っていかず、
手ぶらでアリーナ席前方に座ってしまった私。
スティックバルーンが用意されていたから何とか凌げたものの、
この曲ばかりはペンライトがないので寂しい気持ちになった。
ひっそりと小さくスティックバルーンを振って、けして叩くことはなく、
周りの作る虹を見た。
一体感が凄いなぁと思ったが、そこに私はいません。眠ってなんかいません。
「ジョイラ」が終わったらライブも終わりの雰囲気で、
後はアンコールかなぁと思いきや「17 ってか」が始まった。
なんかMVのときのも思ったけどRPGのボス戦みたいな感じがあって、
躍動感、疾走感、高まる興奮!みたいなノリで最高にテンションが上がった。
この曲は今までのシングルの中でも一番好きかもしれない。
記憶を辿って書いているので覚えていないところだらけだが、
ステージに組まれた建物(?)に映像が映し出され、
曲ごとにステージが変わって見えるところも面白かったし、
途中のどこかで小坂を象徴するトリケラトプスのぬいぐるみが登場するのも良かった。
どこだったかは忘れた。
とりあえず、挨拶があったあとアンコールとして
スティックバルーンを叩いて待った。
叩くテンポが徐々に速くなっててちょっと面白かった。
すると、あまり待たずにメンバーが現れ「18 ソンナコトナイヨ」が始まった。
その後、ちょっとだけ佐々木が話をして、「19 約束の卵」で終わり。
2時間半で、19曲。覚えていないが衣装は10着ほど。
途中にMCだけでなくクイズもあり朗読劇もあり、体感は1時間ほど。
一瞬で終わったと思うほど薄っぺらいものではない。
濃密な時間を過ごした気はしている。
しかし、2時間半も経ったのか?とは思った。
記憶を辿って一応書いたが、ふわふわした記憶で覚えてない。
・全体の感想
まずマリンメッセがあまり大きくない会場であることも良かったと思うが、
メインステージからアリーナ席を横断するように花道があり、
そこを可動式のミニステージがあるという構造が非常に良いと思った。
多くの人が近くから見られるし、ステージが動くだけでわくわくする。
まぁよくあるギミックだが、普通に良いよねって話。
トロッコもいいかもしれないが、ステージが動くほうが
ダンスしている姿が動くのでより一層楽しめると思う。
まぁトロッコの実物見たことないけど。
あと舞台装置が非対称で、高さもあって、
先程も書いたようにステージのどこを見れば良いか分からなくなる。
それがまたライブの良いところかもしれない。
カメラを通して観るなら、どこを見れば良いかは自ずと決まるから。
おひさまの多くが箱推しというか、メンバー全員が好きだと思うので、
一番近くに来た子を全力で応援するのが一番いいよね。
私が向こうの立場なら、
近くにいるお客さんが自分以外の遠くのメンバーを応援してたら寂しいと思うし。
あと、ドラクエとかFFみたいなRPGのゲームをしていると
本筋とは関係ない村人との会話とか隠れアイテム、隠れキャラみたいなものが
結局一番楽しい、みたいなところがある。
それは本筋が面白いことが大前提で、隠し要素ばっかり詰め込んでもダメ。
メインも十分楽しめるうえにちょっとした小ネタが仕込まれている、ってのが最高。
それが「ひな会い」の面白さでもあるわけなのだが、
今回ライブを生で観てそれを強く感じた。
普段だったら見られないような、ライトの外にいるメンバーの動きや、
待機しているときのわちゃわちゃ感。
ちょっとしたアクシデントで頭と頭がぶつかったり、
タオルを見つけて指差してきたり、そういったものが凄く面白い。
そして改めて、自分は完全にアイドルファンになったんだなぁと思った。
更に言えば、何目線なのかよくわからないけれど、
自分よりも年下の女の子が何日にも渡って準備して作り上げたものを見て、
自分ももっと頑張らないとな、対等かそれ以上を目指さなきゃな、
そう思わせてくれた。
元気って本当に貰えるんだなぁ。
ひなクリ、行けたら行きたいな。