8月16日、出雲市奥宇賀町の布勢会館の改修工事が完了し、竣工式典が行われました。布勢会館は昭和34年に農村集落共同作業場として建設され、幾度かの改修を重ねて今日に至っていますが、経年劣化とシロアリの被害によって雨漏りや床の沈下などが生じたため、令和7年度に会館改修事業委員会を設置し、令和8年度に出雲市集会所建設事業補助金の交付決定(300万円)をうけて全面改修を実施することとなり、5月18日に起工し、このほど完工しました。改修にあたっては、布勢谷中(布勢灘町内会22戸と布勢上町内会11戸)で構成する布勢無常講で管理してきた海潮山の観音堂について「今後のことを考えると現状の護持継続は困難」との意見があり、会館の一角に仏所を設け、堂宇に安置されている観音様を遷座することとなり、この日、早朝に光音寺安住宗雄師による閉仏供養を行って、夕刻に改修を終えた会館で、竣工式に先がけて入仏供養を行いました。安政3年の棟札が残る2間四方の海潮山の観音堂は楯縫郡17番札所の旧潮音寺と伝えられ、境内には布勢灘海岸に流れ着いた無縁仏の墓や地蔵などがありますが、地滑りの兆候もあるため、今後、何らかの対応が必要と思います。他所事と思っていた高齢化や少子化、人口減少などに起因する問題が自分たちが住んでいる地域で生じてきていることに驚きを感じる一方で、伝統文化の継承やコミュニティの維持を図る手立てについて真剣に向き合う必要性を痛感しています。