物価高や熊の出没、相次ぐ火災などに翻弄された令和7年も年の瀬となりました。小生にとっては年明けから参議院選挙の候補者選定の渦中に巻き込まれ、予備選で敗北しましたが、「君子はその位に素して行い、その外を願わず」とする思いで7月の参議院選に臨み、自民党島根県連で擁立した出川桃子さんを全国1位の得票率で国政に送り出すことができたことは幸いでした。県政活動では、2月定例県議会では「インフラの劣化対策について」など5件、6月定例会では「PFC規制と県内の水道について」など5件、9月定例会では「都市と地方の賃金格差について」など2件および11月定例会では「国の令和7年度補正予算編成に伴う島根県の対応について」など3件について質疑を行いました。(質疑の詳細は「議会だより」参照)例えば、実質賃金*は、名目賃金(支給額)に対して物価変動を考慮した購買力を示す指標で、実際の生活水準への影響を測るために用いられますが、島根県では令和2年を100とする数値が90を下回っており、適切な価格転嫁と省力化、自動化など生産性の向上による賃上げを可能にする環境づくりが急務であることや県内の自治体病院が人口減少や諸物価高騰のため厳しい経営環境にあり、地域医療の確保は徹底した病院間の役割分担が不可欠になっていることなどについて指摘したところです。*実質賃金 = 名目賃金 ÷ (CPI ÷ 100)CPI;消費者物価指数国政は、隣県出身の石破茂首相が退陣し、憲政史上初めて女性の高市早苗首相が誕生し、政権の枠組みも自民・公明から自民・維新に変わりました。激動する国際環境やAI、自動化など急速なDX環境の進展、金利の上昇、出生数の低下など政治、経済、国民生活の課題は山積しており、メリハリのあるしっかりとした舵取りを望んでいます。結びに、この1年に皆様から賜りましたご高誼に心から感謝を申し上げ、来る年は、島根県に暮らす人々が、身の周りの小さな幸せを感じることができる年であってほしいと念じています。