今年は6月下旬に梅雨明けとなり、7月の降雨量が平年に比べて極めて少なく、各地で水不足が伝えられており、島根県でも渇水対策本部が設置され、農業用水の緊急確保対策として揚水ポンプの設置支援などが発表されたところです。今のところ、伏流水を水源とする上水道の供給に支障はないとされていますが、斐伊川流域の農業用水は尾原ダムからの補給水により確保されており、8月4日午前8時の時点で貯水率が26.7%となったことから、平時は15.2㎥/sとされている放流量を70%カットして4.6㎥/sとする措置が講じられ、節水の呼びかけや農業用水の番水協議が行われています。こうした中、8月7日未明からの降雨は、まさに「干天の慈雨」で、尾原ダムの貯水量は42%まで回復したようです。「干天の慈雨」は、アニメ『鬼滅の刃』で主人公の炭治郎と水柱の富岡義勇が使用する技として子どもたちに知られていますが、本来の意味は、直接的には、日照り続きに降る恵みの雨を指す言葉であり、間接的には、窮地に陥った時に与えられた助けや救いを表現する言葉です。ロシア・ウクライナ紛争や不安定な中東情勢に加えてトランプ関税など問題山積の中で、衆参で与党が過半数割れした日本の政治状況はまさに危機的で、こちらにも「干天の慈雨」が欲しいところです。