6月21日は二十四節気の夏至。『暦便覧』に「陽熱至極しまた、日の長きのいたりなるを以てなり」とあるように、一年で最も日照時間が長い時期です。今年は雨が少なく、連日30℃を超える暑い日が続きますが、岸田首相は政治不信の高まりで内閣支持率が低迷する中、裏金問題で沸騰した通常国会の閉会にあたり、「政治改革に終わりはない」などと述べました。テレビで放映された予算委員会や決算委員会の質疑の大部分が「政治とカネ」の問題で、円安や防災・減災、人口減少、子育ての財源確保、外交・防衛などの議論が深まったとは言えず、与野党を問わず、国民の政治離れに拍車がかかったように感じます。ところで、この日、出雲市のウエディングパレスラピタで大相撲出雲場所実行委員会(佐々木雄三会長)による初場所から立行司の最高位である第38代木村庄之助となった今岡英樹さん(島根県出雲市出身)の襲名祝賀会が開催されました。山根敏男名人が歌う相撲甚句が流れる会場に出雲の刺繡をあしらった黄色の行司装束を纏い、高田川部屋の竜電、湘南乃海、輝、白鷹山の4人の関取を従えた庄之助親方が姿を見せると、200人余の出席者から大きな拍手がありました。佐々木会長は「郷土の誇り」、飯塚俊之出雲市長は「結びで高田川部屋の関取に勝ち名乗りを」と祝辞を述べ、庄之助親方は「1日1番、全身全霊をかけて勝負を裁く」と挨拶しました。祝賀パーティでは出席した関取の手形色紙や大相撲グッズが当たる抽選会などもあり、盛大かつ賑やかに進みました。