細田博之先生の死去に伴う衆議院島根1区補欠選挙は、立憲民主党公認の亀井亜紀子候補が82,691票を獲得し、自民党の錦織功政候補に24,794票の大差をつけて圧勝しました。今回の補欠選挙は派閥の政治資金パーティの収支が報告されずに国会議員にキックバックされたことによる『政治とカネ』が大きく取り上げられたことにより、自民党は補選が行われた3選挙区すべてで不戦敗を含め、議席を失う結果となりました。18年前の平成19年7月、郵政造反組の復党や消えた年金、閣僚の不祥事等による自民党および第1次安倍内閣の支持率退潮下で行われた第21回参議院議員通常選挙は、自民党が選挙前の64議席から37議席に歴史的大敗を喫しましたが、今回の補選で当選した亀井候補は、この選挙に国民新党から立候補し、217,707票を獲得し、盤石と見られた自民党現職の景山俊太郎候補に31,085票の差をつけて当選しましたが、まさに当時を彷彿させる仕儀でした。選挙期間中に行われたNHKの出口調査やマスコミ各社のアンケートからは自民党支持者を含めた多くの有権者の皆さんから「明確な改革メッセージの発信」が求められており、政府・与党に対する『期待と失望の潮目』は直前に迫っていると言っても過言ではありません。