衆議院東京15区の補欠選挙に立候補した元格闘家の須藤元気参議院議員の失職に伴い、「モーニング娘」の元メンバーで、2019年の参参議院議員選挙に旧立憲民主党の比例候補として出馬し、次点となった市井紗耶香さんが繰り上げ当選しましたが、即日辞職した無責任さにはあきれるばかりです。辞職の理由は「芸能関係の仕事が順調であること」と「子育て真っ最中で議員活動と両立させる自信がない」とのことですが、国政選挙に立候補して5万余の得票を集めておきながら、当選した途端「ヤーメタ」とした事実は立憲民主党の比例代表の候補者選定がいかに杜撰なものかを物語るもので、有名人の顔を借りて集票を狙う国政政党のありかたを厳しく問う必要があります。官報告示によって当選の効力が発生した直後に提出された市井議員の辞職願は参院本会議で許可されましたが、議員の職務を全く行わなくても、在職1日(実質93分)の歳費と調査研究広報滞在費の日割り分で合計76,466円が支給される規定は、逮捕・収監のケース同様改正されるべきです。市井議員の辞職を受けて、繰り上げ当選となるのは人気アカペラボーカルグループ「RAG FAIR」の元メンバー奥村政佳さんで、いくら「多様性を尊ぶ」としても、候補者に『格闘家』『アイドル』『ボーカリスト』と並ぶ様は、『政権交代』を叫ぶ野党第1党の立憲民主党が本当に国政を任せるに足る陣容なのかを見極める必要を感じます。