2月23日、出雲市十六島町在住の山根貞さんが逝去されました。斐川町生まれの山根さんは昭和11年6月生まれの満87歳で、会社勤務を経て旧北浜民主農協の組合長となり、その傍らで永らく民生児童委員を引き受け、認知症のお年寄りの見守り活動や幼稚園の通園バス添乗ボランティアなど、著しく高齢化・過疎化が進行する海岸地域にあって『灯台』の役割を担われました。平成22年1月からは社会福祉法人平田保育会第5代会長として食育活動の実践や中部保育所、みなみ保育所の改築を行うなど、著しい実績を残されました。こうした永年に亘る社会福祉事業への貢献により、平成28年秋の叙勲において藍綬褒章の栄に浴されましたが、近年の漁業環境の変化は海岸地域の少子化、高齢化を急速に進展させており、主宰された「なないろネット」をはじめ地域福祉にかかわる多くの人たちが山根さんの指導・助言を必要としているだけに慙愧に堪えません。温かい慈愛に溢れた眼差しで福祉を語る姿に接することができないと思うと寂しさを禁じ得ませんが、天上から私たちをお見守りくださるよう願うところであり、永年に亘るご高誼に感謝を申し上げますとともに、心からご冥福をお祈りいたします。合掌