2月11日は建国記念の日。祝日法には「建国をしのび国を愛する心を養う」と制定趣旨が記され、紀元前660年に橿原宮で神武天皇が即位したとする日本書紀の記述をもとに、昭和42年に国民の祝日とされました。松江市では、例年、この日の午前に城山公園内にある松江護國神社で皇統の安寧と日本の平和を祈願する『紀元祭』が斎行され、午後には松江市内のホテルで『新春互励の集い』とする細田博之代議士の国政報告会が開催されることが常でしたが、昨年11月に細田代議士が急逝したため、今年の互励の集いは、くにびきメッセでの『細田博之お別れの会』となりました。会場中央に白菊で設えた式壇には静かに微笑む細田代議士の大きな写真が掲げられ、主催者代表の櫻井誠巳さんが「63年間にわたって国政で名を成した細田吉蔵、細田博之の2人の偉大な政治家を支えたことは、櫻井家3代の誇りとするところ」と式辞を述べ、額賀福志郎衆議院議長が「衆議院および内閣において枢要な地位を歴任し、国政に偉大な功績を残した従二位・桐花大綬章細田博之君の御霊に深甚なる敬意と感謝を捧げる」とする弔詞を読み上げ、参議院議長、内閣総理大臣、自民党島根県連会長および島根県知事が弔辞を述べ、現職衆参国会議員31名を含む約600人の参列者が焼香しました。遺族代表として挨拶した長男の細田明伸さんは「2~3年前、父に『晴耕雨読の生活をしてはどうか』と尋ねたら『足腰の立つ間は国家と地方の振興のために尽くす』と答えた通り、命果てる瞬間まで政治の世界に身を置かせていただいたことは、父にとっては幸せな人生であり、関係の皆様に心から感謝します」などと謝意を表しました。