5月14日、出雲大社の大祭礼が宮内庁からの勅使を迎えて盛大に執り行われました。出雲大社は2月の「祈穀祭」、5月の「大祭礼」、11月の「献穀祭」を「三大祭式」とし、大祭礼は「勅祭」に位置付けられた例大祭で、朝方までの雨は祭典開始時には晴天となり、玉垣内のテントには、ウィズコロナの政府方針をうけ、4年ぶりに丸山島根県知事や神社本庁代表など、各界の代表が参席する中で、出雲國造の千家尊祀宮司によって本殿の御扉が開かれました。神前には、海・川・山・野の産物に加え、菊の御紋の刺繡に包まれた唐櫃で運びこまれた天皇陛下の御幣物が神饌として供えられ、参列者の謝恩詞の唱和、宮司の祝詞奏上、勅使の祭文奏上と続き、巫女の舞、参列者代表の玉串奉奠まで、平年と変わらぬ祭典が復活した観がありました。出雲市観光協会の関係者によると、令和5年の年明けとともに出雲大社の参拝客はコロナ前の水準に戻っており、3,4月の個人や家族、小グループでの人出はそれを上回るとのことであり、神門通りの参道の賑わいは「なるほど」と思わせるに十分でした。