1月14日、大相撲八角部屋の隠岐の海関が現役引退し、年寄君ヶ濱の襲名を発表しました。昭和60年7月生まれで島根県隠岐の島出身の隠岐の海関は、平成17年1月場所に福岡の四股名で初土俵を踏み、平成21年3月場所で関取となり、平成22年3月場所で新入幕、平成25年5月場所で島根県出身力士としては、明治25年6月場所の谷ノ音から121年ぶりの三役力士となる小結に昇進し、幕内在位は75場所におよび相撲協会資料によると通算成績は674勝675敗32休(幕内では517勝567敗32休)で、金星は4個、三賞は殊勲賞1回、敢闘賞4回で、最高位は関脇となっています。189cmで156kgの体格と柔軟な体、懐の深さを生かした寄りを得意とする正攻法の相撲で幕内を守り通したのは、平成20年の11月場所で、西幕下筆頭で5勝2敗の成績を挙げながら、十両下位に負け越し力士がなく十両昇進が見送りされるという苦衷を味わいながら、翌場所となる平成21年1月場所で東幕下筆頭で堂々の7戦全勝の幕下優勝を果たした「負けん気の強さ」があるのではないかと思います。大相撲の世界では、平成21年3月場所で十両となり四股名を「隠岐の海」と改めてからの「島根県隠岐郡隠岐の島町出身八角部屋」との場内アナウンスと「出雲」の装束を纏い、市章の軍配を手にする立行司の式守伊之助とともにNHKのTVやラジオで発信される効果は計り知れないものがありますが、永年に亘る隠岐の海関の活躍に感謝するとともにお労いをしたいと思います。