1月9日は「成人の日」。昨年4月に改正民法が施行され、成人年齢が20歳から18歳に引き下げられ、全国の約112万人が令和4年度中に大人の仲間入りをすることになります。18歳を成人年齢とした理由は、少子高齢化が進む中、若い人に早く社会的な役割を果たしてもらおうとの考えのようですが、祝日法で「おとなになったことを自覚し、みずから生き抜こうとする青年を祝いはげます」と規定されている成人の日は、ほとんどの対象者が高校在学中で、自治体主催の成人式などの式典は、大学や上級学校の受験と重なることなどを理由に、18歳を対象とせず、20歳を対象とする従前の例が踏襲される例が多いようです。つまり、法律上の成人年齢を引き下げ、参政権や民法上の位置づけを短兵急に変更したものの、18歳の若者を取り巻く社会的な位置づけが大きく変わっているとは言い難く、今後は社会が若年成人の感性を引き出せる環境を整えていくことが必要だと思います。ともあれ、新成人の皆さんや20歳になった皆さんには、「若さ」という無限の可能性と希望の芽をしっかりと花咲かせるように、今日を精一杯生き、これからの人生行路を切りひらいてほしいと思います。