国会ではコロナや安全保障、円安、諸物価高騰などを脇に置いて、週刊誌報道に端を発した『統一教会問題』追及が国政の最重要課題とばかりの議論が続いていますが、10月25日、野田佳彦元首相が参議院選挙の最中の7月8日に凶弾に倒れた安倍晋三元首相に対する追悼演説の結びで、議場の国会議員に呼びかけた「議員各位に訴えます。政治家の握るマイクには、人々の暮らしや命がかかっています。真摯な言葉で議論を尽くし、民主主義をより健全で強靭なものへと育て上げていこうではありませんか。」とのフレーズに大きな賛意が寄せられています。小生も野田元首相の演説に感銘を受けた一人ですが、この演説を聞きながら英国のマーガレットサッチャー元首相の「思考は言葉となり、言葉は行動となる。行動は習慣となり、習慣は人格となる。人格は運命をかたちづくる。」という言葉を思い浮かべました。民主主義社会において政治に関わる者が一番大切にしなければならないものが『言葉』であり、識を磨き、教養を高め、魂をかたむけた『発言・提言』ができるよう精進を続けたいと思います。