第2次岸田改造内閣の発足後、初めてとなる第210臨時国会が10月3日から始まり、初日に行われる岸田首相の所信表明演説に対する衆参両院での代表質問が10月5日から7日の予定されています。外交・防衛では「ウクライナ情勢や対中国や対北朝鮮の対応」、内政では、待ったなしとなっている「新型コロナウイルス感染症の位置づけや新たな感染症に対応する感染症法の改正」や「円安、原油高をはじめとする物価高騰への対応」、「年間の出生数が80万人割れとされる人口減少に対する対策」などに対する与野党の議論の行方に注目したいところですが、マスコミは臨時国会の論点に「世界統一課程連合(統一教会)と政治家の関係」と「安部元首相の国葬の総括」をトップにあげており、国政の重要課題を脇に置いたワイドショー的議論に終始することに懸念を覚えるところです。さて、10月2日、プロ野球も最終版となり、パリーグでは「マジック1」のソフトバンクが連敗してオリックスと勝ち数、負け数、引き分けが全く同じ76勝65敗2分となり、直接対決で10勝15敗と負け越しているため、優勝を逸してしまいました。碁の世界に「勝負は下駄を履くまで分からない」という言葉があります。勝負が確定して帰ってからでは遅いものの、負けたと思って下駄を履きかけた刹那、いい手を思いついて反撃して逆転することですが、支持率を下げ続けている岸田首相には「絶妙の一手」で潮目を変え、窮地を乗り切ってほしいと思います。