気象庁は大気の状況が不安定で線状降水帯が発生し、8月3日に山形県、8月4日に新潟県にそれぞれ『大雨特別警報』を発令しましたが、記録的な大雨によって秋田県と山形県、石川県では国が管理する3河川、青森県と秋田県、山形県、福井県では県が管理する14河川が決壊、氾濫し、橋の崩落や土砂災害、住宅の浸水、農地の冠水、断水など大規模な災害の発生が伝えられています。今年は全国的に梅雨入りが例年よりも10~20日遅く、梅雨明けが20~25日早い年で、梅雨前線の活動による豪雨の発生は少ないように感じましたが、全般的に気温が高いため積乱雲の発生によって亜熱帯地域のようなシャワー様の驟雨が見られた地域もありました。今回の大雨は新潟県関川村で24時間雨量が560。0mmを観測したとのことであり、『凄まじい』と形容する猛烈な雨だったようですが、昨年の7月に本県でも1時間に100mmを超える雨によって雲南市や出雲市でかなりの災害の発生が報告されたことを想起させます。ただ、梅雨や台風と直接かかわりが無いと思われる時期の線状降水帯の発生による「ゲリラ的豪雨」は驚きで、日頃から気象通報に関心を寄せる必要性を感じます。