7月16日、愛知県のドルフィンズアリーナで開催されている大相撲名古屋場所7日目で、西三段目22枚目の元大関朝乃山(高砂部屋)は、東三段目16枚目の和歌桜(春日野部屋)を鋭い立ち合いから一気に突き出して勝ち越し(4戦4勝)を決めました。朝乃山は、21年5月に週刊誌でキャバクラ通いを糾弾され、相撲協会の『新型コロナウイルス感染に関わるコンプライアンス違反』で、6場所の出場停止と減俸50%6ヵ月の処分を受け、番付は大関から三段目まで落ち、今場所は1年2カ月ぶりとなる再起の土俵です。大関経験者が三段目に陥落したのは横綱照ノ富士に続いて2人目で、朝乃山はしこ名を「朝乃山英樹」から本名の「朝乃山広暉」に改名し、心機一転、再出発を図るとのことであり、できることなら、ケガをせずに7月、9月、11月の本場所を全勝し、23年の1月場所で関取(十両)に復帰、5月に再入幕を果たし、7,9,11月の3場所で大関復帰を果たしてもらいたいと願っています。大相撲は新旧交代の時期にあり、両ヒザに爆弾を抱えている横綱照ノ富士に大きな負担を強いる現状には番付制度が揺らぐ恐れがあるとの指摘もあり、大相撲ファンの多くは実力者の朝乃山の今後に大きな期待を寄せていると思います。