美味しまね認証は島根県内で生産された農林水産物が、認証基準を満たす生産方法で管理されているかを、第三者機関の判断をもとに知事が認証するものです。島根県は、消費者の食の安全へのニーズに応えるため、県産の農林水産物について、県が独自に定めたGAP(生産工程管理基準)に基づいて生産されていることを認証する制度をつくり、島根の農林水産物への安心・安全を確保し、有利な取引と販売の拡大につなげていくことを目的に「美味しまね認証」を平成21年度からスタートさせ、平成31年1月からは、より高いレベルのGAP推進を図るとして、認証基準に上位基準を設け、「美味しまね認証ゴールド」がつくられました。
美味しまね認証を取得すると、生産者は認証マークを使用することができます。GAPの実践と認証取得は、農林水産業経営の安定化や販売先の信頼確保につながり、消費者や流通関係者にとっては、商品選択の判断基準となります。さきに行われた東京オリンピック・パラリンピックで選手村への食材納入に際してはGAPが取引条件とされたように、現在ではその取得が当然視されていますが、制度の創設当初は、「面倒」「メリットなし」として、生産・流通双方の理解が進まず、制度設計や普及にあたった県職員の労苦を思うと感慨深いものがあります。
令和4年6月7日、「美味しまね認証ゴールドが農林水産省から国際水準GAPガイドラインに準拠している」との認定を受けたと報道されました。都道府県レベルの認証機関が輸出取引の要件となる国際基準のG-GAPの認証機関として認定されたのは全国第1号の快挙で、今後は、認証の対象となる産品区分を拡大するとともに、制度の目的である「安全の確保と信頼の醸成」「市場における競争力の強化と有利販売」「産地のブランド化と生産力向上」に向けた取り組みの進展を期待するところです。