島根県議会中山間地域・離島振興特別委員会(園山繁委員長)は県内中山間地域の空き家の利活用や鳥獣被害、生活交通確保などについて、安来市伯太町の母里地区、仁多郡奥出雲町の八川地区と横田地区の3か所で現地調査を行いました。母里地区は、鳥取県との県境にあり、江戸時代には母里藩(1万石)の陣屋がおかれた地域で、現在は1,300人余が生活しています。スーパーや一般商店などは廃業したものの、安来や米子へのアクセスも良く、生活上の不便は感じないとのことですが、町屋の空き家は狭小、老朽化などにより流動化が難しく、未相続や木材価格の低迷などによる山林の荒廃が懸念されていました。八川地区は、農林業の従事者の高齢化が著しく、例えば、往時に50世帯を超えていた広島県との県境にあるループ橋下の坂根集落では存置する18戸のうち11戸が空き家で、集落内の6.5haの田畑は4戸の農家が耕作・管理し、生活交通は町が運営するコミュニティバスや小さな拠点事業で支援するボランチィアが担っているとのことでした。横田地区は駅前の太市地区で近年、Iターンで空き店舗を活用したカフェ、蔵宿、ベーカリーなどの開業があるものの、一般住宅の空き家の利活用はさほど進展していないとのことです。奥出雲町は『仁多米ブランド』の有利販売で他地域に比べて遊休農地(耕作放棄地)が少ないものの、就業者の高齢化の進行やコメ価格の下落もあってジワジワと作付面積が減少しており、イノシシやシカなど、野生鳥獣の被害が増加する懸念が示されていました。