4月25日、松江市秋鹿町の出雲杜氏会館で出雲杜氏組合(森井康隆組合長)の第71回出雲杜氏自醸清酒品評会褒章授与式が開催され、酒造関係者など約30名が出席しました。今年は島根、鳥取の10醸造場から大吟醸酒47点が出品され、3月16日に田畑光正島根県産業技術センター食品技術科長を審査長に7名の審査員で厳正に行われ、最優秀賞に隠岐酒造㈱の「隠岐誉ニ号(小島修一杜氏)」、優秀賞に吉田酒造㈱の月山ロ号(足立孝一朗杜氏)など4点、優等賞に千代むすび酒造㈱の千代むすびホ号(坪井真一杜氏)など5点が選ばれました。田畑審査長は「今年の酒造年度は、酒米となる山田錦がやや軟質で高い醸造技術を要するところだったが、年明けから適度な冷気が続いたことも幸いし、程よい酸味とうま味が感じられる口当たりの良い酒に仕上がっている」と講評を述べ、松江税務署の鎌田建夫署長から隠岐酒造㈱に優勝旗が、小島修一杜氏に島根県知事賞とJAしまね組合長賞が贈られました。島根県産業振興課によるとコロナ禍により県内多くの酒造場で仕込みの量が減少しているとのことですが、杜氏組合を主宰する森井組合長は「おいしく仕上がったお酒をたくさんの方々に味わっていただきたい」と述べていました。