1月31日、文部科学省は2021年度採用の公立小学校の教員試験の倍率が前年度比0・1ポイント減の2・6倍となり、2年続けて過去最低を更新したと発表しました。中学校は0・7ポイント減の4・4倍、高校は6・6倍で0・5ポイントの上昇となったものの受検者数は26,163人で過去最低となりました。関係筋では、小学校の教員は、近年、児童・生徒数が増加した80年代に採用された教員が退職期を迎えており、『教員試験の受検者数に対して採用数が増加し、質の確保が課題になりつつある』とし、教科担任制の中学・高校の教員の志望者数の減少は、『大学の教育学部以外の出身者も多いため、民間企業に比べて待遇の劣る職種として敬遠されている可能性がある』と見ているとのことです。島根県の令和4年度の教員採用試験では、小学校で志望者数269人に対し合格者数が156人で1.7倍、中学校が240人で78人の3.1倍、高校が261人の32人で8.2倍、特別支援学校が43人の21人で2.0倍、養護教諭が77人の14人で5.5倍、栄養教諭が16人の1人で16倍などとなっています。ところで、1月30日の検査で陽性となった新型コロナウイルスの新規感染者数は62人と発表され、県立学校と出雲市など4市1町の小中学校で実施されていた臨時休校・学年閉鎖は解除となり、2月1日から通常の学校生活に復することとなります。「大寒」の時期ですが、青少年の皆さんは『子どもは風の子』とばかりに、元気でオミクロンの風を乗り切ってほしいと願っています。