11月30日に総務省から令和2年国勢調査の人口等基本集計の結果が発表されました。国勢調査は、世帯員に関する事項で氏名、男女の別、出生の年月、世帯主との続き柄、配偶の関係、国籍、現在の住居における居住期間、5年前の住居の所在地、在学・卒業等教育の状況、就業状態、所属の事業所の名称及び事業の種類、仕事の種類、従業上の地位、従業地又は通学地および従業地又は通学地までの利用交通手段の15項目と世帯に関する事項で世帯の種類、世帯員の数、住居の種類および住宅の建て方の4項目の合計19項目に及ぶ日本国内に居住する外国人を含むすべての定住者を対象にした調査で、大正9年の第1回調査から数えて100年目で21回目の調査となります。今回明らかにされたのは令和2年10月1日現在の定住人口に関わる分野の集計で、今後、移動人口の男女・年齢等集計が2022年2月に、就業状態等基本集計が2022年5月、従業地・通学地集計が2022年7月、移動人口の就業状態等集計が2022年8月にそれぞれ公表され、全容が明らかになる。国勢調査の結果を将来的な定住対策や就業者や地域交通の確保に活用するには社会動態等の詳細が明らかになる集計結果の公表に俟つことになります。島根県の人口は平成27年の調査から23,226人(3.3%)の減少で671,126人、世帯数は4,884世帯(1.8%)の増加で269,892世帯で、前回調査から人口が増加したのは出雲市837人(0.6%)と知夫村19人(3.1%)2自治体で、地域別人口は出雲地域が1.9%の減に止まったのに対し、石見地域は6.4%、隠岐地域7.2%の減少、世帯数では出雲市が4,278世帯(7.1%)、松江市2,562世帯(3.1%)、安来市30世帯(0.2%)、吉賀町23世帯(0.8%)、知夫村19世帯(5.7%)、海士町11世帯(1.0%)の7自治体で増加しました。となりました。地域別構成比を見ると出雲地域が69.4%(前回68.4%)を占め、石見27.7%(28.6%)、隠岐3.0%(2.8%)で、年齢3区分別人口では15歳未満81,837人(12.2%)、15歳~64歳359,735人(53.6%)、65歳以上229,554人(34.2%)で、増加する高齢者対策として医療・年金・介護に力点をおいてきた政策を高齢者の3分の1にまで減少している年少人口対策にシフトする必要性を感じます。