9月15日は「老人の日」です。昭和38年に制定された老人福祉法第5条に規定され、以後1週間が老人週間とされました。昭和41年に国民の祝日に関する法律と老人福祉法が改正され、「老人の日」は「敬老の日」に改められ、国民の祝日となりました。ところが、公務員や中規模以上の企業を中心に週休2日制が浸透したため、国民の祝日を移動させて月曜日を「ハッピーマンデー」とする事によって土曜日・日曜日と合わせた3連休にするという趣旨で祝日法が改正され、平成10年に「成人の日」と「体育の日」が、平成13年に「海の日」と「敬老の日」が変更の対象となりました。しかしながら、9月15日が定着してきた経緯から、改めて老人福祉法で9月15日を「老人福祉への理解や関心を高めること」と「社会を生きる人々が協力して助け合い、老人が自ら生活の向上を努めること」を目的に「老人の日」とする規定が追加されました。したがって、「敬老の日」は「長寿を祝う日」、「老人の日」は「高齢化社会に関わる問題を啓発する日」になったと言えます。「何歳から老人なのか」という問いについては、法律で年金支給や老人ホームへの入所年齢の65歳が一般的な答えなのでしょうが、「還暦」や「孫の誕生」を目安にしたり、現役バリバリの人からは「まだまだ」の意見もあります。ところで、原子力規制委員会は、中国電力島根原子力発電所2号機について再稼働の前提となる安全審査に合格したことを示す「審査書」を決定したとあります。今後、県庁所在地に立地する原発の稼働の是非について、県議会はもとより関係自治体で議論が始まることとなります。