6月7日、アメリカのカルフォルニア州にあるオリンピッククラブ(レイクコース)で開催されたゴルフの2021年女子メジャー第2戦の全米女子オープン最終日で、一時は5打差の首位を走っていたL.トンプソン(アメリカ)を逆転した畑岡奈紗と笹生優花の日本勢が通算4アンダーで並びました。プレーオフは、初めに9番と18番の2ホールのストロークで競いましたが決着がつかず、サドンデス方式となった9番で笹生優花がバーディを決め、2019年の全英女子オープンを制した渋野日向子に続き、日本人女子3人目のメジャーチャンピオンになりました。笹生優花はフィリピンと日本の国籍を有する19歳の『プラチナ世代』で、東京オリンピックはフィリピンから出場し、その後に日本国籍を選択するとされていますが、松山英樹のマスターズ優勝に続く日本人の快挙、とりわけ世界のメジャー大会での日本人同士のプレーオフ中継には特別の感慨を覚えました。鳥取市の布勢スプリントの男子100mで山県亮太が9秒95の日本新記録を樹立したことや世界柔道で女子48キロ級の日本人同士の決勝が実現などのニュースは、コロナ禍で落ち込んだ気持ちを明るくする『スポーツの持つチカラ』に勇気づけられることは確かです。