5月15日から2日間、島根県では予定通り、聖火リレーが行われていますが、政府は緊急事態宣言の対象地域に北海道、広島県、岡山県を追加しました。新型コロナウイルス感染症対策を検討する政府の有識者会議「新型コロナウイルス感染症対策分科会」の議論で変異株のまん延拡大に強い措置を求める声が強く、まん延防止等重点措置実施区域の指定方針が変更されたとあり、有識者会議の面目躍如と言うところですが、マスコミは、政府の方針転換は「チグハグだ」と批判し、五輪の開催に懐疑的な姿勢を強める一方で、代表選考や聖火リレーの様子が大々的に取り上げる姿勢はどうなのかと思います。加えて、オリンピック組織委員会が、大会期間中に競技会場で新型コロナウイルスの感染や熱中症などの対応に日本スポーツ協会公認のスポーツドクターにボランティア参加を求めたところ、予定の倍近い登録があったことに苦言を呈するコメントが紹介されたことは驚きです。1年前、政府が国民1人あたり10万円の給付決定をした折、与野党の政治家、マスコミで「給付より検査体制整備やワクチンの開発を優先すべき」として反対する意見はほとんどなく、国会の議論は接待問題一辺倒だったことなど、どこの世界のことかのごとく、このところ、コロナと五輪の批判の嵐です。昨日、第85回出雲地区春季剣道大会が開催され、コロナ感染防止のため、70人を超える運営役員を要しましたが、市内の小中学生160人が参加しました。東京オリンピックの開会式まで2カ月余。せめて無観客であっても、オリンピック・パラリンピックへの参加を目指し、いのちを削る思いで、超人的な努力を続けているアスリートに活躍の場を提供するため、「少しの我慢」を求めることは「無理・無駄なこと」なではなく、きっと「生きる勇気と喜び」となって還ってくると思うのですが・・・。