5月3日は憲法記念日です。「日本国憲法の施行を記念し、国の成長を期する。」とあるように、憲法の施行を記念して制定された祝日です。法治国家における憲法は最高法規で、ある意味「国のかたち」を表すものですが、中国の軍事力増強や北朝鮮の核武装、コロナ禍、大地震やゲリラ豪雨など「想定外」の事象が次々に起こり、憲法に法律の枠内では対応できない事態に備える「緊急事態条項」を明記する必要性を感じます。仄聞するところでは、連休明けに何年振りかで両院の憲法審査会が開催され、国民投票法の改正案が審議されるとのことですが、国権の最高機関たる国会で、憲法の適格性が議論されることが極めて少ないことは疑問です。マスコミ論調では「有識者や憲法学者に、権力による過剰な権利抑制を懸念する意見が強い」とありますが、実力組織たる自衛隊を編成しながら自国の法律で軍事行動を縛り、自国の領土が他国に侵略される可能性が生じた刹那、総理大臣が渡米し、アメリカに領土防衛をお願いするという奇妙奇天烈な独立国家は世界中探しても日本のほかには存在しないと考えます。コロナ禍にある今年の憲法記念日を前にした世論調査では圧倒的に「改憲すべき」とする意見が多かったことを国会議員諸氏はどのようにお感じになったでしょうか。