長岡秀人出雲市長は4月16日に任期を終えます。長岡さんは昭和26年2月5日生まれ(70歳)で、岡山大学法文学部を卒業後に法務省に入省して法務教官を務めた後、昭和52年9月に帰省し、平田市職員となり、学校教育課長などを経て平成11年7月に48才で平田市助役に選任され、平成15年4月の市長選挙で当選し、第4代の平田市長に就任しました。平成17年3月に平田市が出雲市・佐田町・多伎町・湖陵町・大社町の2市4町と合併した後の新しい出雲市の市長職務代理者を経て、同年5月に出雲市助役(19年4月から副市長)に選任され、平成21年4月の市長選挙で現職の西尾理弘さんらに大差をつけて初当選し、今日まで3期12年に亘って出雲市長をつとめました。市職員の頃から相手方の懐に飛び込んで粘り強く交渉を進展させる手腕を高く評価されていましたが、市長として合併にあたる条件整備などで全国ワースト10にまで悪化した財政状況を立て直す一方で、出雲大社の大遷宮を機に「出雲(IZUMO)」のブランド化を進め、企業や学校の誘致によって日本海側の地方都市としては稀有の人口増を果たすなど、私たちが期待した通りの卓越した行政手腕を発揮されました。平田市の助役就任から22年間、365日・24時間の対応を求められる職にあって、家族との団らんや趣味を楽しむ時間は極めて限定的であったと推察しますが、退任直前のケガはご愛敬で、リハビリを含めて少し休息され、今度は文化や芸術、スポーツなどの分野で「出雲市の応援団長」としてご活躍を祈念するところです。