林業専用道は、幹線となる林道を補完し、間伐作業を始めとする森林施業の用に供するために、10t積程度のトラックの通行が可能な規格で整備される道路ですが、今年度、出雲市塩津町で県営事業として「林業専用道・塩津線」の整備が始まりました。今回事業化された塩津・小津町相代間の2.7㎞を結ぶ幅員3.5mの路線は、主要地方道斐川一畑大社線と市道多井釜浦塩津線、林道深山線、新出雲ウィンドファーム㈱の発電施設管理道をつなぐ役割を担い、急峻・狭隘で車両の通行が困難で、集落間の連絡に支障があった地域にとって、永年の宿願が実ったかたちとなり、さらに、3年後には小学校の大規模統合が計画され、災害時の避難路や迂回路の確保が要望されていただけに、住民の期待は大きいものがあります。工事期間は4年間、事業費は約340,000千円と見込まれており、126日に執り行われた起工式には、奥村恭島根県出雲県土整備事務所長や長岡秀人出雲市長など関係者20人が参列し、縣神社の竹下正宏宮司が祭主をつとめた安全祈願祭で工事の安全と事業の早期完成を願いました。