10月27日、松江しんじ湖温泉の松江ニューアーバンホテルで観光施策懇談会が開催され、県議会農水商工議員連盟(会長;高橋雅彦議員)や島根県旅館ホテル生活衛生同業組合(皆美佳邦理事長)、山陰インバウンド機構、島根県観光連盟、島根県などの関係者30名余が参加しました。島根県観光振興課によると令和2年度上半期(4月~9月)の観光入込客数は前年比50.9%減で、4,5月に緊急事態宣言で9割減となった状況からプレミアム宿泊券や貸し切りバスの助成、Go-toキャンペーンなどによって現在は8割程度まで回復とのことで、新型コロナウイルス感染症によって大きな打撃を受けている業界の関係者からは「コロナ対策」「観光需要の喚起」「美肌県のアピール」「石見・隠岐の商品造成」「高速交通網の整備」などについて意見がありました。特に、Go-toキャンペーンについては単価の高い施設に利用者が集中する状況の是正やコロナの終息が見込めない状況下で、回復しかかっている宿泊需要がキャンペーン終了後に大きく落ち込む事態を危惧する意見が多く、運転資金の確保にかかる融資対策やリモートビジネスの拡大に対応できる新たなビジネスモデルの構築などについても強い要望がありました。丸山知事は「宿泊を伴う観光産業はすそ野が広く、落ち込んだ需要の喚起は本県にとっても極めて重要で、国にはGo-toキャンペーンや金融支援の継続を強く要望するとともにコロナ後の立ち上がりに対応できるような準備をしっかりと講じる」とコメントしました。