10月15,16日島根県議会の文教厚生委員会(田中明美委員長)は、健康づくりや高齢者の社会参画などについて県内の秀逸事例を実地調査しました。島根県は県民が健康で明るく、生きがいを持って生活する地域社会の実現を目指す「健康長寿日本一」を掲げ、今年度から県知事が本部長となって県民、関係機関・団体、行政が協調して県民運動を展開するとしており、委員会では、雲南市の一宮自主連合会、阿用地区振興協議会、地域自主組織躍動鍋山、邑南町の市木公民館、飯南町の地域包括ケア推進局の5か所を訪問し、当事者から意見聴取しました。一宮自主連合会は「いちにこ体操」とする介護予防の取り組みを進めており、阿用地区では地域運動指導員や福祉推進員が地域の高齢者を交流活動に引き込む取り組み、躍動鍋山はコミニュティビジネスで高齢者の社会参画と雇用を両立させる取り組みが進められていました。市木公民館ではカルタをツールにした地域の歴史や旧跡を伝える地域活動、飯南町では町と飯南病院、飯南町社会福祉協議会が医療・介護・福祉・子育てを一体化させる先進的な地域包括ケアの実践がありました。訪問した地域はいずれも高齢化率が40%を超え、人口減少に直面している地域ですが、どことも悲観的ではなく、強い地域コミュニティに裏打ちされた住民総参加で局面打開にあたる好事例と感じました。