「イクメン」は、民主党政権下の2010年6月に長妻昭厚生労働大臣が少子化対策の一環として男性の子育て参加や育児休業取得促進などを目的とした「イクメンプロジェクト」を始動させたことをきっかけに「積極的に子育てを楽しみ自らも成長する男性」と定義されて大きく流布されました。女性の7割が第1子出産後に退職する状況を男性が育児休暇を取って女性の育児負担を減らすことで改善し、女性の継続就業率を上昇させる狙いもあって育児・介護休業法が改正され、新たに「子育て中の働き方の見直し」や「父親も子育てできる働き方の実現」といった視点が盛り込まれました。当時、男性の育児休業取得率は1.3%程度で、10年後の2020年に10倍の13%に引き上げるとされた目標は2019年末で7.5%弱の状況となっており、女性の83%に遠く及ばない状況ではありますが、核家族化で夫婦共働きの家庭が増加し、必ずしも育児休業や育児休暇の取得はしなくても夫婦が役割分担をして子育てを行っている家庭は珍しいことではなく、むしろ、父親が幼稚園・保育園の送り迎えや家事分担をすることは当然のこととなっています。10月13日の東京-出雲の航空機に搭乗した幼子連れ3組の全てが父子で、待合での手慣れたおむつの交換や機内でのあやしなどの所作の一つ一つに「イクメン」の定着を感じました。