島根県が若年世代の結婚支援策として導入した『しまねコンピューターマッチング(しまコ)』の稼働状況が明らかになりました。平成30年度から開始されたしまコは、鳥取県の結婚支援システム『えんトリー』との連携で運用され、システムの運用費用などに平成30年度16,185千円、令和1年度5,458千円、令和2年度10,055千円の予算が計上されています。運用3年目となる令和2年9月末の端末の設置市町村は、松江市、浜田市、出雲市、大田市、安来市、雲南市、奥出雲町、飯南町、美郷町、海士町の6市4町で、登録者数は男性371名、女性128名で、お引き合わせ件数も329組(令和2年度は103組)に止まり、結婚の報告数は6組(平成30年0組、令和1年4組、令和2年2組)と、期待された効果の発現には至っていません。子ども子育て支援課によると、今後は、現在1,457名となっているハッピーコーディネーター(はぴコ)登録者にしまコ登録を呼びかけるとともに県内の端末未設置市町村の参加を促すなど、取り組みの深化を図るとしていますが、島根創生を掲げる丸山知事は「人口減少に歯止めをかける」とし、子育て支援を県政の最重要施策に掲げているだけに、前提となる結婚件数の増は大きな課題です。