静岡県西部では8月17日の最高気温が軒並み35度を超え、浜松市中区では午後0時10分ごろ、2018年7月23日に埼玉県熊谷市で観測された国内観測史上最高気温記録に並ぶ41・1℃を記録したと発表されました。気象庁によると、猛暑は列島を覆う『2層』の高気圧が主因で、太平洋高気圧の上に大陸から張り出したチベット高気圧が乗るような構造になっており、下降気流が発生して地上の空気が圧縮され、雲ができにくいため日射が通りやすいことに加えて、フェーン現象が発生したことでさらに気温が上昇した可能性が高いとのことです。静岡県では前日にも浜松市天竜区で40・9℃が観測されました。ちなみに、島根県松江市の最高気温は35・4℃で、全国的に、向こう2週間程度は平年より高い気温の日が続くと予想されており、新型コロナウイルス感染に加えて熱中症や日射病の予防を心掛ける必要があり、適度な水分と栄養補給、十分な睡眠を心掛けたいものです。ただ、熱波の襲来は日本だけではないようで、アメリカ国立気象局は8月16日午後3時41分(日本時間17日午前7時41分)にアメリカ西部のカリフォルニア州デスバレーで最高気温54.4℃を観測したと発表しています。世界気象機関(WMO)の公式記録として確認されれば1931年以来89年ぶりの記録となるそうですが、WMOが確認する世界の最高気温は、1913年7月10日にデスバレーで記録された56.7℃とのことです。