8月7日、松江地方気象台は午前11時23分に「島根県の隠岐の島町では50年に1度の記録的な大雨になっている」と発表し、島根県からは「銚子ダムが12時20分に満水となり、洪水吐からの自然流下が始まった」と情報提供されました。隠岐の島町では平成19年8月30日から31日にかけて時間雨量が131mmを記録する猛烈な雨で住宅の全壊1棟、半壊2棟、一部損壊8棟、床上浸水93棟、床下浸水196棟,道路の通行止め7箇所、7地区で断水など総額70億円に達する被害が発生しており、雨脚が弱まり、夕刻には避難勧告も解除されたと聞きましたが、大雨警報は継続されており、災害の発生が心配です。ところで、島根県の種雄牛である「久茂福」は、平成23年3月に邑智郡美郷町で生産され、島根県や家畜改良事業団の現場後代検定で抜群の育種価評価を受けていますが、このほど、東京食肉市場株式会社で開催された第22回全農肉牛枝肉共励会において、青森県から南は宮崎県まで、東日本を中心に16都県から300頭が出品された中で、「久茂福」の産子で、平成302月産まれの去勢牛が最優秀となる名誉賞に選ばれたと日本農業新聞が報じました。「久茂福」は、令和4年10月に鹿児島県で開催される第12回全国和牛能力共進会に島根県が第6区「総合評価群」の交配種雄牛として出品することを決めており、「しまね和牛」の威信回復に期待が高まります。