7月25日に発表された全国の新型コロナウイルスの新規感染者は808人で、ここ3週間の感染者数は10,000人を超え、国内の累計感染者数は3万人超え目前の29,827人に達したとのことです。厚労省などの発表資料によると、感染は、東京、大阪、名古屋などの大都市圏のみならず地方に及んでいるとのことです。感染者の急増には、PCR検査の増加があり、重症者や死者数が減少していることから「深刻な事態ではない」とする見方もありますが、東京都の陽性率は6%を超え、大阪では2ケタになるなど、ジワジワと上昇しており、症状のある患者数が7,085人(ピークは426日の9,577人)となるなど、第2波到来と判断するのが至当だと思います。島根県では、7月22日に雲南市で、鳥取県では7月25日に鳥取市で新規感染が確認されており、7月23日からの4連休での観光地の人出を見ると、感染の拡大は避けられず、検査の徹底と陽性者の症状に応じた病床や宿泊施設の確保が現実的な課題となっています。ただ、増大する検査需要に対応する保健所などの体制を短兵急に整備することは困難で、現状では、勤務者の過重労務となることを危惧するところであり、第2波到来の懸念がある中で強行されるGo-Toキャンペーンなどの消費喚起対策の前に、いま少し感染拡大に向けた準備をする時間が必要だと考えます。